カジ・ナズルル・イスラム Kazi Nazrul Islam
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バングラデシュの用語ミニ辞典
彼は、タゴールと並ぶ、文化創造の旗手。77歳でこの世を去りましたが、詩人としてのみならず、映画、 演劇、音楽、ダンスの創作を手がけたといいます。
独立直後のバングラデシュ。
想像できるでしょうか? すべての面で貧しい国家の中でも、彼は、人間性をテ―マにして、 人々の心に命を吹き込もうとしたのです。
タゴールが良家の出身だったのに対し、イスラムの生まれ育った環境は、下層階級。幼い頃に父を亡くし、 家計を助けるために、小さな食堂で、パンをこねる毎日でした。
普通だったら、そうした下層労働者は、文字も読めないのが普通です。
でも、彼は違いました。わずかな時間を縫うようにして、本を読みつづけたのです。
神様は、そんな崇高な心を持つイスラムを、愛したのでしょう。
毎日来る、近くのホテル駐在警察官が、イスラムの姿を見て、「学校には行ったのか?」と質問し、 そうでないことを知ると、彼は自分の故郷につれて帰り、学校に通わせました。
この警察官こそが、イスラムの第二の生みの親といってもいいかもしれません。
成長した彼は、第二次大戦下でイギリス兵として活躍しましたが、戦時下であっても詩を作り続けました。
天性の画家は、かき続けないと気が狂う。それが、芸術家といいますが、 彼も生まれつきの文学者だったのでしょう。
また、彼は、ムスリムでしたが、ヒンドゥ教徒の妻を持ち、宗教統一の面でも努力していました。
ダンモンディ28通りの中程に記念館(生家)があります。
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