地方によるデザインのちがいについて
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最終更新日:2014/11/03
リキシャ豆知識
ダッカのリキシャは、通常動物や自然、映画スターのデザイン画が多いが、チッタゴンやクミラなどは、人物画は少なく、花や鳥、
動物などの装飾が多い。シレットなど宗教的地域は、装飾が少ない傾向があるようだ。
共通して、多く見られるデザイン画に、タージマハル、映画のワンシーン、丸々とふとっらた雌鳥、温和な牛、ココナツの木、きれいな小屋、
おだやかな川のせせらぎななどがある。宗教的な要素の強い、モスクやブラク(Borak)
といわれる顔は人間で、羽の生えた馬(ムハンマドが昇天するときに、あの世へ連れて行くために使わされた使者といわれる)
なども典型的である。
背面部は、毎年、デザインが刷新されなければならない。1970年代には、ムクティジョッダ(独立戦争時に活躍したフリーダムファイター)
とパキスタン兵士との戦いの場面が描かれたこともある。
たまに、オーナーの名前や、リキシャアーチストの名前が、
背面に刻まれることがある。
ベンガル語が読めないと、何が書いてあるかわからないが。
これもささやかな、アーチストの自己主張なのだろう。
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