日本でも工事現場の仕事は3Kに含まれるが、バングラデシュもしかりである。
世界最貧国のひとつと長らく言われながらも、ダッカでは毎日、どこかしらで新しいマンションが建築されている。
そしてできたマンションは瞬く間に売れて、空室はひとつもない。
そうした不動産ビジネスを支えているのが作業員たちであるが、彼らは工事の間、その工事現場で寝泊まりすることがほとんどだ。
彼らに取材したことはないので、彼らの生活がどのようなものであるかは不明であるが、工事現場からは朝晩関係なく工事の物音がするため、近隣の住民は夜も朝も不快感の中で寝ることも少なくない。
工事に携わっている彼らと言えば、そこで炊飯し、洗濯物が工事中の現場に干されている。
寝る場所さえあれば、生活できるなんて、なんて素晴らしい国民なんだ!とカルチャーショックを受けたこともある。
まあそれだけ生活の質が低いのだと言ってしまえばおしまいなのだが。
今回紹介した工事現場は、かなり質の高いもののように思える。
普通は、柱などを支える支え棒は竹が使われ、まるでおままごとのようである。