佐渡移住推進課日記

第64回世阿弥供養祭(2014/8/17 金井能楽堂)

毎年開催されているのかはわかりませんが、今年たまたま行くことができたのでその記録を残します。(というほど大げさではありませんが)

開始は10時で事前にネットなどで情報収集試みましたが、どんな演目なのは全く把握できませんでした。。。

仕方がないので、子どもたちで留守番させて主人と一緒に10時に能楽堂へ。

入ると線香のにおいが。。。

で木魚の音。

供養祭とだけあって、きちんとお経を唱えて、焼香もして(お坊さんの前の席のグループの方のみ。)という本格的?な供養祭のようで、びっくりしました。

※もし行かれる場合は、お坊さんの後ろの席に座ると焼香をあげなければならなくなるのでご注意ください。今回は最前列の右端に実行委員長さんが座っていて、そこから焼香スタートでした。

20分強お経と焼香が行われ、終わったぐらいから演目が始まりました。

素謡(すうたい)、仕舞(しまい)など短めの演目がひと通り2時半ぐらいまで行われて最後に能。
(当初、受付の人によると能は2時ぐらいからという予定のようでしたが。)

各地区の宝生会の方々がそれぞれの演目を行っていました。

素謡というのは能のうち、舞や囃子(はやし)がない状態のもの。セリフを読み上げる感じでしょうか。

こんな感じで2列や3列になって行われます。
みんな一斉に読むのではなく、シテ(主役)の人のセリフはシテだけ、という感じです。今度機会があれば動画も撮影します。。。

※上掲写真は素謡ではなく連吟(れんぎん)です。

仕舞というのは、能のダイジェスト版。メインの話の部分を短くまとめたもので、通常どんなものも3-4分で終了します。初心者は仕舞から練習することが多いようで、現実、うちの子どもたちは仕舞を練習して発表会などにも出ています。

今回撮影した仕舞2つ。(※いずれも演者には無許可で撮影してアップしています。申請があれば取り下げますが、今回、供養祭の実行委員長様の挨拶に能の普及のために、という言葉があり、実際に足を運んで見れない方のために、能に親しむことができる機会になればという動機であげています。ご了承の上御覧ください)

仕舞 経政(つねまさ)

あらすじはこちらのサイトが詳しいのではないかと思います。
http://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_042.html

仕舞 山姥(やまんば)

あらすじ
http://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_046.html

ご覧いただくとお分かりのように、能と違って能面は付けませんし、囃子などもありません。
衣装も能のように演目によって変わるということはあまりなく、一律に紋服・袴で行われるようです。

そして今回演じられた能は桜川。
あらすじはやはりこちらのサイトが良いと思います。
http://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_039.html

1時間ちょっとの演目でした。

囃子の音~囃子方が出てくるところまで。(動きはほとんどないので笛や鼓の音に興味のない人は見ないほうがよいかもです。。)

お母さんの上の着物の下に桜の柄が見えてたので、最後に、娘さんと抱き合ってから上の着物を脱いで明るい感じの着物で舞うのかしら。。などと思っていましたが、そうではなく、ちょっと予想外の展開の終わり方でしたが、無事に娘さんと再会が果たせて良かったと思いました。

能を無料で見れるというのは佐渡ぐらいなんじゃないかと勝手に思っていますが、今回も子どもがいるから見れないかなと思ったけど、ちょうど主人が子どもを見てくれる交換条件ができたので出かけて2時間ぐらいゆっくり鑑賞することができました。

興味のある方は来年ぜひ足を運んでみてください。入場無料、プログラムは今回は、玄関ではなくホール入ったすぐのところでおいてありました。
こどもたちが観てる場合もありますが、今回に限っては子どもはみかけませんでしたねーー

一度うちの子どもたちを連れて行って他の子どもと遊んでしまい、怒られたことがあるので・・・

金井能楽堂は室内なので床の響きもいいですが、野外と違って子どもたちの声もバッチリ響くので(爆)、お子様連れで見に行く場合は金井能楽堂は絶対やめましょう。。。(自戒を込めて)

ただ子どもたちの勉強がてら連れて行きたいと思ったりもするのでなかなかむずかしところです。

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