佐渡移住推進課日記

佐渡國しま海道を歩いてきました!

毎週いろいろあって仕事もかなりなんだか押し付けられててんてこ舞いですが、今日は先週の土曜日に行って来たトキガイドのツアーの話をします。

今回、午前中は人気ガイド岩立さんをお迎えして中山旧道を歩き、お昼は農家民宿の植えたさんで昼食、午後はトキガイドの基本コースを歩く。というものでした。

今回、雨だったら座学ということで、前日は嵐、朝も雨が降っていたので、絶対山登りは行かないだろうと踏んで、8:45集合のところ9時に到着するように家を出発。(事実いろいろ昼ごはんの準備もあって忙しかった)

万が一山登りでもいいように一旦、サンダルをはいたけど、体裁もあるのでスニーカーに履き替え。

トキ交流会館に向かっていると、事務長さんから電話!

8:55のこと。

今向かってます!ということで謝りまくり、急いで向う・・・と交流会館の前にはバスが止まっていてみんな乗り込んで私を待っている。

やばい!

中に入ると雨でも登山決行だそうで・・・

「matuさん、山登るけど大丈夫?」って聞かれるぐらい軽装・・・「だ、大丈夫です!」

向かったのは相川御番所橋。

今回、ここから沢根まで抜けるんだとか・・・

残念ながら写真がないので、今度撮影してきますが、こちらの記事の最初の看板のあるところが御番所橋です。
http://ameblo.jp/ssnaturythm/entry-11823306560.html

勝手にリンクしてすみません!

この看板は、佐渡國しま海道の案内版なんだそうです。

御番所というのは、当時、金山で賑わう相川を通る荷物に税金を取り立てる下戸番所があったことに由来する名前のようです。

今回通過したのは、大日堂、念仏車、阿弥陀堂跡、峠の茶屋跡、キリシタン塚、亀甲石、一里塚です。

たまにこのルートのツアーもあるようなので興味がある方は、ぜひおすすめします!スニーカーで行ける感じですが、え?旅行者の人もこんなところ歩くんですか?って感じのところ・・・説明聞きながら行くと、2時間半ぐらい?
就学前、小学校低学年のお子さんはちょっと厳しいかも。。

これは広報佐渡の写真ですが、当時の格好をした人たちが歩いたみたいですね!

またやってほしいなーー

で今回大収穫だったのがキリシタン塚。

今まであの中山トンネルが怖くて怖くていたのですが、キリシタン塚に行ってびっくり!
すごい綺麗に整備されてるんです!

その前の阿弥陀堂跡なんで、1年半手入れしてなかったらヤブに覆われて向こうに見えるはずの祠が見えなくなっていて、ガイドさんも愕然としてたぐらいなのに・・・

その先にあるキリシタン塚が非常に手入れされていて、すごく大切にされている場所なんだなと感じました。

ただ岩立さんが佐渡に移住したS56年頃は、この辺はヤブだらけで、知人に案内してくれと行っても「いやーーあそこは・・・」って感じで連れて行くのをためらわれたほど荒れていたという証言もありました。

お化けって気にして欲しくて出るっていうのも聞きますが、中山トンネルに出ると言われたのは、荒れていたことも原因としてあったのかもなーーと。私の個人的な印象ですが。今はこんなに綺麗にされて、沢山の人も見に来るのでもうお化けも出てこないのかもな、と。

さらにびっくりしたのはガイドの岩立さんは佐渡での迫害を調べるためにバチカンまで今年行かれたそうです!

探究心が突き抜けてますーー!

何故かと言うと、世界遺産の登録を決めるのは欧州だし、佐渡がキリスト教と深い関係があるということがアピールできれば登録にも有利に働くのではないかというのもあるようですが。。。(ここでこんなこといっちゃっていいのかな・・・)

で、佐渡での迫害は非常に陰湿なものがあり、信者の方は重要な書類やマリア菩薩なんかは隠しておいたそうです。

で時代が流れて、後孫はそんな重要な文献ということも知らない。

一斉に骨董屋が入って、全部二束三文で買いあげて、海外で高く売ったしまったので佐渡にあまり資料がないんだそうです。

皆様の家で何か不明なものが見つかったら、まずは市役所や博物館に相談して下さいということでした。

相川から中山旧道を行くと左手にキリシタン塚の看板が出てきます。

 

キリスト像

 

小道を入って行くと奥にお墓があります。木の十字架も。

 

日本では信仰者というとなんだかおかしな人というイメージがありますが、佐渡の人は無理やり殺されたというのもあるかもですが、島原のほうでは踏み絵ができずに殺されたという人も多いと教科書で習いました。

神様あるいはイエス様という目に見えない人、あるいは今は死んでしまった人のために自分の命をかける。

そこまでできる何かに出会っているということなのですから、そういう世界を自分も見てみたいという気持ちはあります。

 

今回この中山旧道を案内するにあたり佐渡國しま海道の案内板を私達のために大急ぎで立ててくださったそうです。

亀甲石とかザンギ石とかにも看板があったので、「あれ?ここは半年前、ジオパーク講座で来た時は看板がなかったような・・・」と岩立さんに聞くと、今日のために建てたんだということで、非常にびっくりしました。

それから自慢になりますが、今回朝から夕暮れまでトキを20羽以上目撃し、さすがトキガイドの集団!

と思ったのですが、最後に事務長さんが「いやーー今日は1ヶ月分を見た!」というのでやっぱりすごかったんだなと。

なぜかというと、トキガイドが集団で20名ぐらい移動していたからという運もあったかもしれませんが、江戸家猫八さんも講演のために佐渡に来ていたからというのも理由なのではないかと。

午後は基本コース勉強の予定でしたが急きょ猫八さんの講演を聴きに行きました。

生物多様性フォーラムの一貫です。

ちょっと長くなってしまったのでまた後日いろいろ整理して追記あるいは分記しようと思いますが、結局トキが暮らしやすい環境は人間にも優しい環境。だからトキにありがとう!

猫八さんもおっしゃってましたが、普通に道路を車で走っていて、トキが見れるようになるぐらい定着したといえるのではないかということです。

実際放鳥トキ3世も生まれましたし、2015年目標の60羽定着はクリアしていて今84羽定着しているようです。

それからですね、トキがどこで見れるかと良く聞かれるということなのですが、トキの環境を守るために、どこにトキがいるかというのは言ってはいけないんだそうです。

もちろんモニタリングのために見かけたらモニタリングチームの方にレポートしてくれるとよいそうです。

ただトキが見れるのは結構離れた場所からなので、双眼鏡がないと全く気づきません!

今回コツをつかんだので、今度から双眼鏡もって、トキがいそうな場所で白っぽい鳥を見たらトキかどうか双眼鏡で観察しようと思います。

皆さんも万が一トキを見た場合、決して近づいたり車で追いかけたりはしないで下さい。警戒心が強い鳥なので びっくりしてパニック飛びを起こし、どこかにぶつかったりして死んでしまうとかも考えられます。トキを観察するときの注意点がどこかにありましたが今見つからないので後日アップしておきます。

今は某都市部(?)とかの上空でも良く見られるそうで。。。

ただどこであえるかは「トキの運」だそうです。

 

おあとがよろしいようで・・・

 

また整理して修正しておきます。とりあえず殴り書き。

※今回ご紹介した佐渡國しま海道は国土交通省でやってる日本風景街道の活動の一貫で佐渡で定めた道のようです。

日本風景街道

http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/fukeikaidou/

 

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