佐渡移住推進課日記

新潟大学農学部附属佐渡ステーション演習林に行って来ました

先日5月7日にジオパークガイドの講習会で、佐渡の北にある新潟大学農学部附属佐渡ステーション演習林に行ってまいりました!

佐渡ステーションのブログにもその様子が。。。w
http://sadoken.blogspot.jp/2015/05/blog-post.html
※私は写ってませんw

【個人的な感想】
車に乗っての移動でしたが振動がものすごく、体がかなり辛かった。。。
一方で、あまり興味はなかった植物の生態にも興味を持てるようになり、非常に楽しかったです。
ただあの車の辛さを考えるともう一度行きたいとはあまり思えず、他の場所で見れないかなという感情が湧いてきます。。。
座っているだけでも大変なのでドライバーさんはどれほど大変だったかと思います。
以下に書くように申請して鍵を借りれば中に入れますが、断崖絶壁のところもあるし、冬季は風が風速50mのところもあるので何度も演習林に入って慣れている人でなければおすすめしません。また説明を受けないとわからないこともあるので講座など申し込むと良いと思います。

以下のように演習林の入り口には鍵がかかったゲートがあって、申請して鍵を借りないと入れないようになっています。

ただ、◎◎を◎◎して勝手に入って貴重な植物を持って行ってしまう人もいるんだとか。(あまり詳細に書くとかえって知恵をつけてしまうのでw)
ですので、どこに何があるかというのはあまり詳細を書かない方がいいという人もいるぐらいです。
ただ、この佐渡ステーションを活用していただきたいという気持ちもあるので、あえて今回出会った植物などを共有します。

今回見れた植物たち(後日別途ページに詳細記載しようと思います)

サンカヨウ(山荷葉)=幻の花

かなり標高が上のほうで見た花。先生がしきりに喜んでたので、きっと珍しい花なんだろうなと思いましたが、「佐渡の植物 春」には深山の名花。幻の花と書いてありました。
ただ見た目はすごく見目麗しく、虜になったということはまったくなく。。。
大変申し訳ありませんが、「そんなに珍しがる風貌でもないのにな。。。」というのが正直なところです。
本によると山にある荷(蓮の葉)に似た、大きな葉をつけるというところが名前の由来のようです。
なるほど、幻想的な蓮の葉に重ねて幻の花ということで愛でているのかもしれませんね。

・・・と思いきや、先生がしきりに喜ぶその理由があました!
サンカヨウ詳細記事:http://wp.me/p5F1v6-153

サンショウウオの卵が水たまりにあるころに咲くと書いてありますが、まさに千手杉の隣の水たまりでサンショウウオの卵ありまし
た。

千手杉

千手杉詳細(?じゃないかも・・)記事 http://wp.me/p5F1v6-156

オオイワカガミ


オオイワカガミ詳細記事:http://wp.me/p5F1v6-15l

 

シラネアオイ

シラネアオイ詳細記事:http://wp.me/p5F1v6-15z

天然ヒバ


エゾエンゴサク


エゾエンゴサク詳細記事: http://wp.me/p5F1v6-16P
フラグツリー
写真なし
風があまりに強いので片方しか枝が生えなくなっている木のこと。

トリリウム=花が咲くまで15年

ヒトリシズカ


ヒトリシズカ詳細記事:http://wp.me/p5F1v6-16S

ウスバサイシン=佐渡薬種24品の一つ

ウスバサイシン詳細記事 http://wp.me/p5F1v6-16V

カタクリ

カタクリ詳細記事 http://wp.me/p5F1v6-16Y

コウライテンナンショウ

詳細記事=>http://wp.me/p5F1v6-14W

ほかもっとありましたが、撮影はしてきませんでした・・・

演習林の中はこんな感じ。上の方は雪が残っています。


この辺は風が強くて背の高い木は生えない地域。

今回は反対側に抜けることができました。
黒姫ゲート

この辺りの一番奥の田んぼだそうです。昔はこの辺にももっとあったそうなんですが。

 

今回の研修でへえと思ったこと。
・本州で標高が高いところにいる植物も佐渡は競争が少ないので入ったもん勝ち!で標高が低いところにも生息している。
・上記理由から佐渡特有の生物と認識されることもあるかと思うが、種的には実は本州と同じものが多い
・地域固有種について。分散能力が低いもののほうが変種が発生しやすい。例えば、杉などは花粉の飛散が広範囲で行われやすいので種的には全国的に同じものと考えられる。ただありなどの昆虫が種を運ぶものに関しては、移動範囲が狭いので変種が発生しても不思議ではない。
・植物は同個体内で繁殖しないように工夫がされている。同じ花に雄しべと雌しべがある場合、それぞれの成熟期はずれるようになっている。
・川の氾濫で今回、演習林へのアプローチが遠くなった。我々は崩壊、災害として認識するが、自然界の視点でいうと「撹乱」と呼ばれ、これによって種が遠くへ運ばれたりする場合もあるのでいつもは拡散できない種にも遠くへ拡散できるチャンスになり、決してマイナスだけではない。

佐渡ステーションのHP

http://www.agr.niigata-u.ac.jp/fc/sado_html/sado_index.html

 

モバイルバージョンを終了