佐渡移住推進課日記

岩首談義所~展望小屋まで約3.8km?登ったどーー

10月13-14日にかけて、岡山から元地域おこし協力隊の講師を招いて佐渡元気の出る地域づくり講座が開催されました。


講師は「21歳男子、過疎の山村に住むことにしました」の著者でもある水柿大地さん。

プロフィールはこちらにも書いてあります。

http://ueyama.shu-raku.jp/member/mizukakidaichi.html

岡山県美作市(みまさかし)の上山(うえやま)集落で「一般社団法人上山集楽」のメンバーとして活躍されています。

いわゆる社会人は経験されてないのですが、非常にパワーあふれる、アイディアにも富んだ方でした。

1日目は水柿さんの講演が中心で、コミュニティを支えながらもどう自分の生活のためにマネタイズするか、みたいなことを聞けました。

あとは任期中にできること、任期終了後はできないこと、続けることなどを明確にするということなども。

「みんなの孫プロジェクト」と命名された、いわゆる何でも屋的なお手伝いな仕事(?)もされているのですが、お茶してお話する時間をとっていただいた場合は割引があるというもの。お年寄りからいろんな知識やスキルを伝承するという一面もあり、こういうのは真似したいと思いました。ネーミングも秀逸ですよね。

で2日目はフィールドワーク。

まず降り立ったのは野浦地区。

庭先集荷を考案した水津地区の岩崎さんの活動の様子を伺いました。

左の黒い洋服の方が岩崎さんです。みんなに岩ちゃんと呼ばれて人気の人柄が伝わってきます。

岩崎さんの右に登場したのが庭先集荷にご協力いただいているおばあちゃんです。ピンクのヘルメットが素敵!

庭先集荷については地域おこし協力隊のサイトで説明などもあります。

http://sado-chiiki-okoshi.blog.jp/tag/%E5%BA%AD%E5%85%88%E9%9B%86%E8%8D%B7

要するに余って捨てられていた野菜をつかえるうちに収穫させてもらって、学校とかレストランとかに買ってもらっておばあちゃんたちの孫のお年玉にしてあげたい、みたいな感じの活動です。

決して大規模な畑からの集荷ではなく、上の写真の左端の人参スペース。この上半分の小さなところからも結構な数が出荷になったということで驚きました。

今日も間引きされた株がレストランの飾り用へと華麗に変身・・・する予定で岩崎さんが貰いたいと交渉していました。

岩崎さんはUターンで、地元のレストランのシェフともつながりがあるのでそれを活かした活動です。

畑を降りると目の前は海。向こうに本土(?)が見えます。

さてその後は岩首へ。

もうすぐ任期終了の新田さんが手掛けるシェアハウスも見学。

このアングルは2階吹き抜け廊下からのものです。

とても綺麗で部屋数もたくさんありました。私も住みたいーー

 

岩首談義所。旧岩首小学校です。

永遠の少年(自称)大石さん。

こちらの談義所も大学生なども来ますが、もっと有効な活用方法を検討中だそうです。アイディアがある方はぜひ!

談義所HPもあるようです。

http://iwakubi.d2.r-cms.jp/

さて、ここからがクライマックス。

談議所から車をつかわずに旧道を使って徒歩で展望小屋を目指します。

というか私が出発した時点では「ヤブの中を1時間歩くらしい」「棚田を散策」ということしか聞いてなかったので、地図の一番上にある展望台まだ歩いて行くとは思ってなかった。というかあまりに上にあるので信じたくなかった・・・

とりあえず出発。まだ車が走る道で歩きやすく傾斜もないので余裕。

中腹にさしかかり、かなりバテてきた。

振り返ると海の青と棚田の緑のコントラストが本当に美しい。

途中柿の木があった。休憩がてらみんなで柿をもいで食べさせていただく。

目的地の展望小屋はまだずっと向こう。まったく頑張ろうという気持がおこらない状態だけど(w)歩くしかない。

やっとあと400m。だけどもうほんと疲れてるので「もう少しだ!」とも思えないw

やっと到着。

ほんとにいい眺め。

いちじく。美味しかったーー

お昼はわざわざトラックで上まで運んでもらって展望小屋でお弁当。

なんて贅沢な。

地元の食材を使ったお弁当です。

みんなのお弁当食べる姿が絵になること。

食べたあとは振り返り&意見交換会。

岩崎さんの庭先集荷は任期終了後、続けるのか、続けるとしたらどうやってマネタイズしていくか、という点で、水柿さんは「お年寄りの見回り」と抱き合わせてはというアイディアをだされてました。

なるほどーーと思っていたら、今日郵便局でこんなチラシが。

悪質な訪問販売なんかも長期間かけて仲良くなって、売りつけるということを聞いてますから、独居老人は寂しい方もいらっしゃると思うので若い方がお金になることこういうお金にならないコミュニティサービス的なものを組み合わせてうまくなにかできたら本当にいいですね。

参加者の記念撮影。(私は写ってません)

総括でこの岩首散策コースに参加された方の4割は岩首のお米を購入していくという話もでました。

その通り、実際に上まで歩くと、それだけで愛着が湧くんですよね。

また来たいというのもそうですし、この棚田で米作りたい!みたいな。

だから4割の方が割高でも米を買っていくのではないかと。実際お米も美味しいですしね。

購入はネットでもできますよーー。今年の新米はもうすぐ発売になるのでは・・・

http://shop.sadotanada.com/

この岩首も散策のガイドツアーを設定はしたが、利用者が減っているし車でさっときてさっと帰っていく人も増えていってしまっているので、来た人に喜んでお金を落としていってもらう方法などを模索中です。

岩首棚田のツアー情報はこちら。

http://www.niigata-kankou.or.jp/sys/data?page-id=11980

まだまだ課題もいろいろありますが、佐渡は海も山もすぐとなりにあり本当にいい場所だなぁと、また今回もつくづく思いました。

また地域おこし協力隊もそれぞれのアイディアで地域づくりを本当に頑張っているなと思いました。

個人的には今回の講座はほとんど協力隊の人と市役所の人とかで、なんか浮いている感じもしましたが、一般人の私もたくさんのことを学べましたし、何より行きたかった岩首棚田展望小屋に行けたのでよかったです。また、最初は批判も多いよそもんの協力隊員ですが、こんな風に現場を歩きながら佐渡市民に説明するツアーなんかもあると、市民の理解が深まるので有効なのではと思いました!

 

ぜひみなさんも岩首一度遊びにこいっちゃ!

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