佐渡移住推進課日記

リビングウィル@種火の会 設立5周年記念講演会

9月の遡り記事ですが、佐渡病院の講堂で日本尊厳死協会の常務理事 小原芳郎先生によるリビングウィルのお話を伺いました。

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※すみません、カメラを忘れてスマホで撮影したのでこんな写真しかありません。。。

今回は種火の会設立5周年記念講演会です。種火の会は医療、福祉、介護、教育を考える多職種連携プロジェクトです。
今までは専門家しか参加できないかと思って敬遠していましたが、一般の方も大歓迎ということでこの5周年記念のイベントに参加してみました。

今まで私は、尊厳死というと、何かイマイチピンと来なく、リビング・ウィルというと遺産相続の遺書かな、なんて勘違いしておりました。
がそうではなく、

回復の見込みがなく、すぐにでも命の灯が消え去ろうとしているときでも、現代の医療は、あなたを生かし続けることが可能です。人工呼吸器をつけて体内に酸素を送り込み、胃に穴をあける胃ろうを装着して栄養を摂取させます。ひとたびこれらの延命措置を始めたら、はずすことは容易ではありません。生命維持装置をはずせば死に至ることが明らかですから、医師がはずしたがらないのです。

「あらゆる手段を使って生きたい」と思っている多くの方々の意思も、尊重されるべきことです。一方、チューブや機械につながれて、なお辛い闘病を強いられ、「回復の見込みがないのなら、安らかにその時を迎えたい」と思っている方々も多数いらっしゃいます。「平穏死」「自然死」を望む方々が、自分の意思を元気なうちに記しておく。それがリビングウイル(LW)です。

日本尊厳死協会のHPより

http://www.songenshi-kyokai.com/living_will.html

いわゆる、不必要な延命をしないというものです。

私は、この講演を聞くまで「延命とはいっても長くて数ヶ月でしょ。まあ出来る限り『生きた状態で』一緒にいたいという人も多いのでは」ぐらいに考えてました。

ところが!海外の例など聞くと、なんと6年とかものすごい長い状態で「延命」されている人が何人もいるのです。

でそこまで長くはなくても、途中で家族が「もう回復の見込みがないなら延命処置をやめて下さい」という例はたくさんあるそうです。

ただそこで医師が家族の言葉にしたがって延命装置を外そうものなら・・・・

あとで訴訟になって、医師は訴えられることに。家族ももちろん医師の味方はせず「外してなんて言ってない」。

リビングウィルというものは、ご本人の尊厳とご家族の時間と医師を守ることにもなるんだなと。

いや、それならばリビングウィルは必要だよね。

というところまでは私も考えが変わりました。

尊厳死協会は基本、尊厳死協会を通してリビングウィルを作成することを呼びかけています。

別に尊厳死協会を通さなくても、自分で手書きで意思を表明しておいたらだめなの?という疑問がわきました。
ただ上記の理由から、その意思表示の確実性というか、信頼できる書類なのかどうかということで、やはりそれ相応の証明人になってくれるところを通して意思表示をしたほうがいいんだなということがなんとなく理解できたのです。(後半の解釈はあくまでも自分の考えで協会のほうには確認してませんのでご了承下さい)

とあるラジオ番組でお医者さんがリビングウィルについて話されているものがありました。全部は私は聞いてないのですが安楽死と尊厳死との違いなどについても触れられているようです。

皆さん、自分は明日も生きていると思われている方がほとんどだと思います。
もちろんそれはそれで当然だし、いつも「自分は明日死ぬかもしれない」と思って毎日を生きるのも精神衛生上どうなんだろうと思いますが、リビングウィルは家族のためにそして自分のために、備えてみてもよいものの一つなのかもなと思いました。

各地で講演会などをされてますので機会があれば参加してみるとよいのではないでしょうか?

※この記事の記述は、一個人の記憶を元に作成されたものであり、事実と違う記述がされている場合もあります。
尊厳死について何か調べたいことがある場合は、尊厳死協会などに問い合わせていただくようお願い申し上げます。

種火の会は毎月1回講演を開催しています。
10月は27日(火)午後7時~9時に「優しい排泄介助」です。
詳細はこちら!
https://www.facebook.com/events/1041092845931047/

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