佐渡移住推進課日記

地球に遊んでもらいましょう!by 第53次南極地域観測隊セール・ロンダーネ山地地学調査隊 大岩根尚氏

2017年8月24日あいぽーと佐渡にてジオパーク関連のワークショップと講演会がありました。

講師は第53次南極地域観測隊セール・ロンダーネ山地地学調査隊(通称セルロン隊だったと思います・・・)の大岩根尚氏。現在、鹿児島県にある硫黄島にて合同会社むすひの代表社員としてジオパークの魅力を活用した観光や人材育成研修の開発などの活動に取り組んでいらっしゃいます。

第一部は参加者が発言したり考えたりするワークショップでした。

どんなことをやったかというと・・・

会場内で二人でペアになり、それぞれ「人生で大きな感謝といえば」とか「佐渡で(生まれて)暮らしてよかったと思うこと」とかそういうテーマについて話をしたり(聞くほうはただひたすら聞く。その場では質問などはしない)ということをしたり。
あとは佐渡で直したほうがいい問題点についてリストアップして話をしたり。

ジオパークと言いながら、いわゆるジオパーク的なものではなく・・・

個人的には、初めて会った方に割と、デリケートな内容を教えてもらう的な感じだったので貴重な時間だったなと思います。

あと、第二部の講演会は、「地球に遊んでもらいましょう!」というテーマでしたが、「大岩根式幸せのつかみ方」的な内容で、ジオパーク関連のおじちゃんおばちゃんにではなく、小中高校生にぜひ語って欲しい内容でした。

先程、事前にいただいた資料を見直してみると、すでにTEDxKagoshimaで講演されていました。。。どうりで・・・

でもこのyoutubeに上がっているTEDの講演より、今回の話のほうがよかったと思います。。。

もともと獣医さんになりたかったということでしたが、経歴は、九州大学を経て、東京大学の大学院で博士号を取るなど、いわゆるエリート的なもので、心の中では「大岩根さん、おまえもか」と思っておりましたが、なんと、大学院で研究しているときは全く楽しくなく、研究も進まなかったんだそうです。
なんでも、センター試験でちょっと失敗して、思うようなところに進学できず、学ぶことになった地質学も「いろんなところに行けるからいいか」という動機で迷いつつも選択していったそうで・・・

でも東京大学の大学院に進んで見ると、「周りは東大卒のエリートでみんな頭がいい。しかも研究が大好きで来ている。一方自分は研究やってても面白くないから全く研究が進まない」
という大変な自体だったのが実情だったそうです・・・

南極の観測隊のあとは三島村役場に勤務。昨年度、村役場を退職して硫黄島に移住、会社を立ち上げてやってらっしゃるそうなのですが、いろんなイベントとかツアーの案とか面白いように浮かぶんだそうです。研究はあんなに進まなかったのに。

人間やっぱり向き不向きがあるんだなーー

だから皆さんも、努力してもうまく行かないときは、向いてないかもしれないのでそれは向いている人に任せて、自分はもっと自分がラクに結果がでるようなものをしたらいいかもです。(もちろん、困難を乗り越えて行かなければならない時もありますので、決して自分を甘やかすという意味ではありません。。)

あとは無茶できるのは若く独身のうちだと思うので、そういうときにやっぱり自分の経験値を増やせるような出会いがあるといいなぁと感じました。

南極の生活はやっぱり過酷なようですが、研究者としての経験値も飛躍的に高まったそうです。
なんだかんだはちゃめちゃなことをやってもそういう基盤(研究者としての経歴や実績)があると見る人の目も違ってきますしね。
基礎は大事だなぁ、と感じました。
ということで勉強、勉強ですね・・・

そういえば、「日本のチカラ」という番組で大岩根さんたちの活動が取り上げられたようです。
#100 WILDLIFE 硫黄島

すでに放送が終わってしまった地方もあるのですが、北海道、東北、北陸、静岡、中国、山口、長崎、大分、沖縄などはこれからです。
新潟もこれから。
新潟放送:2017/09/10(日)05:45~06:15(早朝だと思います)

上掲ページに放送予定が書いてありますし、ほかのプログラムもいろいろ面白そうです。

ちょっとうまくまとめられてないですが、忘れないうちに記載しました。また余裕があるときに加筆します。。。

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