佐渡移住推進課日記

宮本延春さんの講演を聞いてきました@佐渡トキのむら元気館

去る9月22日は、佐渡空港で空の日のイベント、午後は、人権啓発講演会ということで、トキのむら元気館で「オール1の落ちこぼれ、教師になる」という講演があるというので、ぜひ行こう!と予定していました。

朝9時過ぎに家を出発、佐渡空港に行って、飛行機の試乗会の申し込みをし、その後、八幡の用事のために八幡に向かい、その後、11時半ごろ再び佐渡空港に行って、抽選結果を確認、見事ハズレ。

なのでよし、これは講演会だ!
ということで息子にいうと、「飛行機のシミュレーターをやりたい」とゴネる・・・

なんとか説得して車に載せ、家に向かってだんなとちびっこをおろし、私と息子はお昼ごはんを調達にセーブオン、その後、急いで新穂に向かいました。

到着したときはすでに開演の1時を過ぎていましたが、行政のお偉いさんが話していて、その後、野浦の若い方が「春駒」という芸を見せてくれ、「こんなことなら、車の中においてきたおにぎり食べててもよかったな・・・」と不謹慎なことを考えながら、野浦はやっぱり芸能の里だなと感心しながらオープニングの出しものを見ておりました。

そして1時半頃、ついに宮本さんが登場。

最初は、勉強ができなかったのに先生になったという認識でしかありませんでしたが、そんなことはなく、普通の子供が経験しないような地獄を通り抜けてきて、それにもかかわらず、誰も恨むことなく成長された方であり、今もなお、ご自身のお子様の障害などで心を悩ませる事が多いはずなのに、沢山の人々に元気を与えるべく、活躍されている、素晴らしい方であることがわかりました。

著作などもあり、自伝を読まれたほうがわかりやすいかと思いますが、一応簡単に書きますと・・

実は養子としてもらわれてきた身で、学校でのいじめなども問題を1人抱える中、「勉強しないならこうしてやる!」破天荒な養父に、2階の窓から勉強道具とランドセルをすべて放り投げられ、投げた後、お父さんは足で投げたものを寄せ集め、ガゾリンか灯油を書けて火を付け、ランドセルごと燃やされた。

その頃、家庭の経済事情はよくなかったので、新しくランドセルを購入もできず、お母さんが近所から紙袋をらって来てくれ、それをもって学校に。

そして九九で躓いた宮本さんは、それ以降、学校の授業を理解できず、通信簿はほとんど1。

いじめもあったので、とにかく学校から逃げ出したかった。

中学卒業後、とりあえず就職したが、就職先も過酷な職人の世界で、のこぎりの歯の部分で頭を殴られたりする厳しい環境。

そこもやめた後、養母、養父ともに病気でなくし、養子だったのでほかに親戚なども全く知らず、頼れる人は誰一人となく、保証人もいないので、再就職もできない状態で、経済状態もどん底。

所持金13円の月もあり、公園の水道水でおなかを満たし、たんぽぽの葉を試しに食べてみて、美味しいことを発見するなどして、命をつないだ。

そして友人の紹介で、就職を斡旋され、そこからだんだん人生に変化が出てくる。

・・・・

壮絶すぎる人生です。

それでHPなどでは、悩みを抱える方に丁寧にコメントなどをされています。

現在が順風満帆かというとそうではなく、自身のお子様のお一人は自閉症で、もう一人のお子様は養護学校に通われているということで、大変なご苦労をされているはずですが、それでも子どもたちを元気にしたいといことで、日々元気を与える側として活躍されているのは非常に素晴らしいと思います。

金八先生でも紹介され、2007年7月には、教育再生会議委員に就任されているようです。

わたしたちが当たり前と思ってしまって、不平不満の心を持っていることが、本当に恥ずかしくなるような素敵な感謝の心を持った方でも有ると思います。

ぜひ興味の有る方は、著作など手に取ってみて、もし足をはこべる範囲で講演会がありましたら、行かれることをおすすめします!

公式サイト http://www.miyamotomasaharu.jp/

宮本さんご自身から、お子様にオススメの本ということで2冊推薦がありました。

未来のきみが待つ場所へ 先生はいじめられっ子だった

宇宙を感じる七日間

以下は楽天で販売している、宮本さん著作一覧です。

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