佐渡移住推進課日記

河口をせき止められた川の行く末

今日は、ジオパークの実習で川の魚の観察でした。

自分で実際にとって観察なんです!

こんな格好。

 

まずは、両津浄化センターの脇の梅津川からスタート。

雨が少ないこと、田んぼで水を使っていることなどもあり、かなり水量が少ないです。

まったくとれないのではと思いましたが。。。
皆さんイワナだのヤマメだの、鮎だの!

佐渡の河川の特徴としては、長さが短いので下流の河口付近でも他の地域の上流、中流的な様子や生態が見られることだそうです。
例えば、河口付近なのに河原の岩が大きく、ゴツゴツしている、上流にいるはずのイワナとかヤマメも見られる、など。

佐渡のもう一つの特徴は純粋な淡水魚はどじょうしかいないこと。
ほかは海と川を行ったり来たりで回遊魚なんだそうです。

日本の川は滝だというオランダの学者さんがいらっしゃったそうですが、日本の中でも佐渡の川はさらに短いそうです。

魚の話はまた後日記録しますが、今日衝撃だったのは、岩谷口のおおかわでの出来事。

これがおおかわ(橋の表示がひらがなでしたのでとりあえずひらがな)。

 

今日行った川と比べると藻がたくさんできていて、水が汚い感じ。
なんでこんなところわざわざ連れてくるかな、先生。
と思ったら・・・

その先生は佐渡に着任して1年未満の先生で、この川も数ヶ月前に来たんだそうですが、そのときは水は非常に澄んでいて、飲んでも大丈夫かなぐらいだったそうです。この下の砂もなくてコンクリートだったとか。

 

それがなんでこんな姿になってしまったかというと、すぐ目の前の河口にビニール袋がたくさんはってあって、河口を塞いで川をせき止める形になっていたそうです。

人間からしてみれば大したことではないと思っても、川に与える影響はたった数ヶ月で川の様子をがらっと変えてしまうものなんですね・・・

非常にショックでした。
そうそう海辺のブイなんかも人間の都合でおいてますけど、あれも潮の流れを変えてしまうので、影響を考えると実は恐ろしいんだそうです。

上の道路を車が走っているような川でも水が非常に綺麗で鮎やヤマメなどの「食べて美味しい」魚も普通にとれる佐渡の川。

ぜひ佐渡の方にも人間のちょっとした加工で自然の姿を大きく変えてしまっているということを知ってほしいと思いました。

モバイルバージョンを終了