新潟県立歴史博物館が15周年を迎え、7月4日の佐渡を皮切りに全6回、新潟県内で北前船についてのリレー講演会が行われます。
公式サイトより
【北前船展リレー講演会】開催のお知らせ(7月4日~8月30日の全6回)
http://nbz.or.jp/?p=10340
第一回目の佐渡では博物館学芸員の安宅氏による「新潟湊からみた北前船」でした。
いろんな歴史的なことや、当時の海上運行のネットワークの発達度合いが非常に優れていたことなど改めて知り、大変面白かったです。
個人的にへぇと思ったのは、
1–小木発展の要因となった河村瑞賢による西廻り航路ですが、河村瑞賢が制定する前から、西廻り航路がすでに使われるようになっていたこと。河村瑞賢はどういう基準で西廻り航路決めたんだろうと不思議に思ってたので、すでにある航路を整備しただけ(というのも語弊がありますが。。)と知り、納得しました。
2–北前船の北前とは北に向うというような意味で、瀬戸内の人たちしか使ってなかったということ。また、形をいうのではなくその運行(運営?)形態を指すものであるということ。
3–新潟湊は、河口付近は整然と水路が通っていて、海から入って陸のある程度奥まで船で容易に運搬ができたこと、また山のほうまでも川があるので、水路を使ってかなり内陸部まで運行ができるという利点があること。
4–新潟というと今でこそ?地方都市という印象が拭えないが1600年台後半(だったかメモが見当たらないのですみません)は神戸とかあちらの著名な都市と変わらない人口で急激に発展していた。
5–船頭などはあちこちを旅していろんな交流をしているせいか、教養もかなり高く、読まれた狂歌などのレベルが高い。
・・・などいろいろありましたがメモが読めないのでまた整理して書こうと思います。
今までは北前船ということで幾つか本を読んだだけですが、新潟湊に絞ってもこんなにいろいろあるのかと思って、びっくりしました。
お近くの方はぜひ行かれてみるといいのではないでしょうか・・・
スライドの資料はいただけなかったので、私も改めて本を読んで整理したいと思います。
ちなみに佐渡市の視点でみるとこの講座は市民講座の一つで、受講生には手帳をくれました。出席者には表彰もあるとかいってましたが、基準はよくわかりません・・・
講座のチラシは以下で見れますが、図書館とか支所?でも配ってるようです。
私は2-3日前にメールで申し込んでちゃんと申し込み完了しているかかなり不安ですが、名簿にきちんとあったのでよかったです。
http://sougo.city.sado.niigata.jp/data/open/cnt/3/809/1/27shiminndaigaku.pdf