佐渡移住推進課日記

かつては300枚以上の棚田があったキセン城に行ってまいりました! 

JST後継事業の最後の実習は、新穂地区にあるキセン城に行って参りました!

キセン城とは・・・
かつて300枚もの棚田があったと言われる場所で、現在は新潟大学が地権者さん達からお借りして(といっても金銭のやりとりはないそうです。)、ビオトープとして復活させたりして、研究されています。

なぜカタカナ?と思ったのですが、担当の方も不明ということで。。。

トキ交流会館に集合し、新潟大学のマイクロバスで向かいました。

結構な砂利道でしかもアップダウンも激しく、車酔いするぐらいの道でした。

まずは、放置された棚田がどんな風になるか。

遠景。木が生えてきてしまうので一見、林と同じになってしまうそうです。

最初は植林したんですか?とびっくりしてしまいましたが、自然に生えてくるんだとか。

驚きですねーー。

これはオニユリ。

これは太陽光パネル。

ビオトープがトキの餌場になるのではと定期的に撮影するカメラを設置したそうなんですが、実際はトキはあまりこないし、援助も終了ということで・・・放置状態なんだそうです。

カメラを隠すように草が絡みついてます。

画像中央に白い物体がありますが、これは学生さんが種を収拾して研究するためのツールだそうです。

これはハナイカダ。


なんと葉の真ん中に実がなってます!

左は実を取ったあと。

左のを横から見るとこんな感じ。

葉が落ちて川で流れて遠くに拡散というのもあるようですが、鳥が見つけやすく食べて鳥の糞として落下し拡散というのもあるのではと先生はおっしゃってました。

植物もいろいろありますね・・・

名前忘れました・・

大きい葉と小さい葉が混在するんだそうです。

モリアオガエル

上の方の木が生えていたところから段々下がっていくと、地下水位も上がってきて土がぬかるんできます。

ただこの辺は沢も流れているので水が集まりやすいんだとか。

植生も変わってきます。

昔の田んぼの・・単語忘れましたが、石を積んだものが残っています。

テンの糞。実がそのままです。

写真だとわかりにくいのですがカンガレイとサンカクイ。同じところに生えているしとっても見た目も似ていますが違うということで、実習終了時にテストに出ました。。。

サンカクイ

茎から茎?が伸びて花がついています

カンガレイ

茎に直接花がついています

ツチアケビ

薬になるんだそうです

 

写真が悪くて申し訳ありませんが、ここはアメリカザリガニが来たおかげで、ガマ以外の植物は何も生えなくなってしまったビオトープ。

やはり外来種恐ろしいですね。

こちらは同じ場所の隣にあるビオトープ。ふさふさしています。

ここは水が残っているビオトープ。中央まで行けるようにはしごを使った橋がかけられています。

最後のほうに行ったのは、とある場所に隠された秘密の実験場所。

あまり多くを書くと大変なことになるのでこれだけにしておきますが、貴重な研究をされているのだなとびっくりしました。

ただ年々研究費が少なくなっているそうです。

それとは別に、最後に先生がおっしゃってたのは、自分の私利私欲だけでこういう貴重なものを持って行ってしまう人もいるので、うかつに公開はできないですが、公開してもそういう貴重なものがなくならないような状態に早くして、地域の皆様にお見せしたいということをおっしゃってました。

佐渡の自然は本当に貴重なものがたくさん残ってますね。

トキ保護を通して地球というものを見直し、自分の生活を見直すチャンスを頂いていると思います。

ぜひ皆さん、トキ保護に税金かけすぎじゃね?と言わずに、税金かけなくてもトキや他の絶滅危惧種が問題なく住めるような地球に戻れるように、我々一人ひとりの意識や行動を変えていけたらいいですね。

今年の市民大学講座では自然に関連する授業としては、以下2つの講座があります。
9月2日 佐渡の在来生物を守る取り組み by 品川三郎先生

10月28日 人間活動が河川、水域に及ぼす影響 by 満尾世志人(みつおよしと)先生

チラシなどが支所や図書館などに掲示があると思いますが見当たらない方は、佐渡市教育委員会社会教育課社会教育係までお問い合わせてみてください。受講ノートもあります。

 

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