佐渡移住推進課日記

入るな危険!道なき道を行く@黄金間歩

佐渡金山はハイヒールでも行ける立派な観光施設がありますが、新穂(にいぼ)銀山や鶴子(つるし)銀山は、道もわからないのでなかなか行けないなーー

と思っていたら、後ろから飛び蹴り食らわせられるような、晴天の霹靂で新穂銀山の間歩(まぶ)に立ち入る機会がやって来ました。。。。

ジオパーク関連の勉強会で新穂周辺を回ると聞いていたものの、新穂銀山の間歩に行くとは全く聞いておらず、出発前に、ほかの参加者がトレッキングシューズに履き替えるようにしきりに促したり、不気味な兆候はありましたが・・・

今回、行って来たのは新穂銀山の「黄金間歩」。

「こがねまぶ」と呼ばれることも多いようですが、当時は「きがねまぶ」だったのではという説もあり・・・

資料が少ないのでなかなか決め手に欠ける感じなので断言はしないでおきます・・・

道標もあるので、気軽に一般人が行けると思われて行方不明者が出ても困るので、あえて詳細の場所は書きません。。。(縁起でもないですが・・・)

道路沿いにこんな標識があります。

百枚間歩はちょっと入ったところのようなので一般の方も行けるかも知れません。

黄金間歩は、道標にしたがって20歩ぐらい進むと。。。

 

結構な下り坂を降りることになります。

「・・・これは帰りがきつそうだ・・・」

スニーカーと7分丈の薄いズボンという軽装で向かった私。

道を熟知している先頭の方が鎌で草を刈り、道を作りながらの進行です・・・

その様子は・・・

カメラを忘れてスマホをいちいち取り出して横の沢に落としたら困るということもあり撮影はあまりできませんでした。。。

(足場は斜めで狭いところもあるし、横に沢が流れていて踏み外すと沢に転落とかもあったので・・・沢に落ちても濡れるだけですが)

唯一撮影されてたのがこれです。

 

でやっとたどり着いたのがこれ。

間歩はこの赤い部分です。

写真よくわからないのですが、垂直の壁のところに穴=間歩があります。

一応ロープとかはってあるので、行く気になれば行けるようですが。。。

今回参加した佐渡の「若者」たちは、誰も間歩近くまでは行きませんでした。

黄金間歩の反対側にも間歩があります。

下の写真の真ん中あたりにある白いもの。これが銀の鉱脈の名残のようです。

 

ここにたどり着いて、ある方は言いました。

「大変な思いしたけど、こんなところにこれて感動的ーー!!」

 

この方は間歩の価値を知ってるからこそ、こんな発言をされたわけで、疲れきって、客観的になっていた私は心の中で思いました。

「いや、別の人はこんな石に開いた穴のために死ぬ思いして・・・くるんじゃなかったと思う人もいるだろう」

 

ただひとついえるのは、そこにいた参加者全員、もちろん客観的な私も含めて、

「物理的には」ただの石の穴のために体力と気力を振り絞ってここまで来れたのはほんとうによかったと心から思っていただろうということです。

 

ただあまりに過酷だったので、私は二度とこないとは思います・・・

 

ちなみに、完全防備のはずだった有識者でさえもヒルにくわれて流血が酷かったです。

一方、行く先を知らず、軽装の私は、肌を露出していたにもかかわらず、被害はありませんでした。神様ありがとう!

ヒルの被害はなかったものの、この黄金間歩チャレンジの結果、気分が悪くなり、午後の行程も車のところで休ませてもらい、帰宅後もその日の夕方から1日半寝込んだ被害はありました・・。

ということで、観光地なのに道標がなかったり、一方今回のように道標はあるのにいっては行けない危険地帯もあったり、佐渡はほんとに奥が深いです・・・・

 

ほかこのサイトで間歩について書いてある記事

父の割戸(ててのわりと)

モバイルバージョンを終了