昨日夜、FBのタイムラインで知って、今日夕方駆け込みで行ってきました。
佐渡最後の桶職人 城腰芳蔵の追悼写真展です。
https://www.facebook.com/events/719295888935815/
佐渡最後の桶職人 城腰芳蔵さんの制作の様子はyoutubeでご覧いただけます。全部で1時間以上のものなので分割してアップされています。お手数ですが他の動画はyoutube上で検索して御覧ください
会場の様子はこんな感じでした。(※もう終わりギリギリだったので展示物は大半が片付けられていてわざわざ写真パネルはまた出してきてくださいました・・ありがとうございます!)
城腰さんの桶のタガネは伊達なんだそうです。
なくてもよいということです
普通は使わずにおいておくと、乾燥して縮んでバラバラになってしまう。でも城腰さんのはならない。
竹で通してありました。
ひゃーーこれは大変・・・
これは実行委員のお一人でいらっしゃる三村牧師さんの家で使ってらっしゃるもの。
桶のタガネは普通鍛冶屋さんが作るものですがこれは、城腰さんがムサシの銅線を自分でカンカン工作して作ったものだそうです。継ぎ目がどこかわからない、精巧な手仕事です。
水上輪は集中してやっても2-3ヶ月かかるそうです。
ひえーー
城腰さんは、なぜ桶の制作をやめたのか、それは鍛冶屋さんがなくなったからだそうです。
それで最後に「こういう工芸品に興味があるんですか?」と実行委員長さんに質問され、「工芸品というよりも、こういう技術が持っている人が死んでしまうとなくなってしまうというのがなんとも悲しくて、なんとかならないかなと思うけど、現状、見に行くことしかできてない」という話から「こういうものの需要が増えて作る人もそれで食っていけるぐらいならまたやる人も増えるのでは」という話をされて、ふと思ったのは、こういうことがなくなっていくのは、時代の流れということで人のせいにしていた自分がいたけど、結局、そういう状況に追いやっているのは「自分」なんだなと思った次第です。
小学校6年生の娘もついてきましたが、城腰さんのお仕事よりも、長屋門の囲炉裏の部屋の囲炉裏が気になったみたいで「ああいうところでおひつにご飯入れてみんなで集まってワイワイ食べながら楽しそう」といってました。
どんな形であれ、古き良きものが若い人にも興味を持ってもらえるというのはいいことです。
昨日シンポジウムがあったようで、そこには裂き織りグループの20代の方もいらっしゃったということで、チャンスはあるなと主催者さんは思ったそうです。シンポジウムは聞きたかった、外せない用事があったので参加はどちらにしてもできませんでしたが。。後日、動画がアップされる予定ということで楽しみです。
桶が現代でも需要が増えるようになにか別の用途別の形で再度増えていくとよいなぁと思いながら帰ってきました。