今年はジオパークガイドになる予定なので、ネット環境が劣悪になる帰省中や移動中に読もうと思って図書館から借りた本。
鼓童の30年の軌跡を記した本です。
鼓童は若い頃(というとほんと年寄り臭いけど。。。)、東京にいたときに仕事場の人が佐渡出身で、一緒に東京公演なんかも行ったし、佐渡に来てからも何度か特別講演などを拝見しました。
でもすごい鼓童のファンってこともなかったのですが、この本はすごく面白かったです。
今日はちびっ子の3歳児検診があり、その待ち時間2時間ぐらいで一気に読みました。
何が面白かった、というか興味深かったかというと・・・
・以前から鬼太鼓座との関連が言われているがどういう風にして鬼太鼓座が鼓童になったのか。
・安定して活動しているかのように見える鼓童もちょっと前までは常に揺らぎながら模索しながら活動していた点。
・それほど興味がなかった宮本常一さんの多大な功績がわかり、宮本さんについての本を読みたいと思った。
・今は在籍していないメンバーも、鼓童の発展に大変な貢献をしたこと。
・鼓童の魅力を絶賛する海外メディアの豊かな表現力
登場メンバーでもっと知りたいなーーと思ったのは、作曲も手がけたレナード衛藤氏。
現在はソロで活躍されているようです。
http://www.leoeto.com/(公式サイト)
本の中で鼓童の代表的な曲も紹介されていたので備忘録で記載します。(youtubeにビデオがないものもあります。ご了承下さい)
●屋台囃子
1973年初演。秩父屋台囃子が原型。鬼太鼓座時代に林英哲氏がアレンジしこのような形になったようです。
●大太鼓
1975年初演。最も古くから演奏されている曲の一つ。掲載の動画は直接説明に大太鼓と書いてなかったんですが検索して出てきたものだったのでのせました。
福井県三国町の下村氏から習った太鼓が原型だそうです。
●モノクローム
小澤征爾氏の紹介で、現代音楽家・石井真木氏に作曲を依頼してできた曲だそうです。
●獅子躍(ししおどり)
岩手県江刺市の国指定重要無形文化財「金津流梁川獅子躍(かなつりゅうやながわししおどり)」が原型だそうです。
これを発展させて「LION」という曲もレナード氏により作られたそうです。
●三宅(みやけ)
三宅島神着(かみつき)地区の木遣り太鼓が原曲だそうです。
●千里馬(ちょんりま)
歌舞伎囃子方・藤舎呂悦(とうしゃろえつ)氏作曲
●族(ぞく)
レナード氏作曲。
●彩(いろどり)
レナード氏作曲。
●Jang-Gwara(じゃんがら)
インドネシアのケチャのリズムを取り入れた曲
●巴(ともえ)
坂東玉三郎氏の構成を含む
鼓童の名前だけなら知ってるという人は、結構面白いと思うのではないかなーー
鼓童の公演に行くと、生活から凛とした姿勢で太鼓や音に向き合う様子がよくわかり、非常に感銘を受けますよね。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】いのちもやして、たたけよ。 [ 鼓童文化財団 ] |