今日は「地域のお茶の間」の企画で「世阿弥の道を訪ねて」ツアーということでお馴染み岩立さんのガイドで回ってきました。
詳しく書きたいところですが明日もジオパークの実習が川でがっつりあるようなので早めに寝ます。。。
今日皆さんにお知らせしたいのは、6月20日に行われる正法寺でのろうそく能について
チラシはこちら。(勝手にアップしてます)
正法寺は世阿弥が住んだと言われるお寺で、庭には世阿弥が腰掛けた石なども展示してあります。
ちらしの左下に「雨乞いの面一般公開」と書いてありますが、それはこれです。
神事面べしみ。
べしみとは鬼のこと。オンラインの辞書などでは、下あごに力を入れ、口をぐっと結んだ表情の鬼と書いてあります。
世阿弥のお父さんは猿楽師で、猿楽の面は能のそれより大きく、顔が全部隠れる大きさになっています。このべしみ面も顔が隠れるぐらいの大きさ。
世阿弥は鬼を舞うのが上手だったそうです。
佐渡に流されてから都への未練が断ち切れなかったのではと言われる世阿弥。
あるとき都からお客さんが来て、世阿弥がこのべしみ面をつけて舞ったところ、大雨が降ったと言われています。
都への思いを捨てきれない世阿弥の心が雨となって具現化したのかも知れません。
世阿弥ツアーのことはまた後日落ち着いて書きますが正法寺は県指定の有形文化財にも指定されています。
去年から観世流がろうそく能で舞うようになったとか。(その前までは宝生流)
舞う人にとっては観客と近いので嫌みたいなんですが・・・
本格的な能舞台のような床の響きは聞けないのかもしれませんが、終演後は先代観世宗家硯碑に連なる世阿弥讃仰の巨大オブジェの華供花、水に浮かぶ華ろうろく街道なども楽しめるようです。
演目は世阿弥自身が「上花也」(最上級の作品である)と自賛する「井筒」。(※世阿弥は能を花にたとえて表現することが多いそうです)
観覧料は3000円。会場の関係で定員があります。チケットはチラシに書いてある観光協会や佐渡の能を識る会まで。
私も行きたい!ので頑張って調整したいです。。。が、私だけいくと主人も行くとか言い出しそうなのでそうすると子供は誰が見るんだということに・・・相談したいと思います。。。
6月以降は能もたくさん開催されます!無料で見れるものもあるのでぜひみなさん佐渡にこいっちゃ!
そういえば、瀬戸内寂聴さんの「秘花」(ひか)は世阿弥をモチーフにした小説のようで、作品が仕上がるまでに数回このお寺にきてべしみ面と向かい合っていたそうです。
秘花 (新潮文庫)
(※こちらの作品に書かれていること全てが歴史的事実ではありません。あくまでも瀬戸内氏の文学作品です。)