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【BGDM】第282号 ダッカ国際映画祭で日本映画上映!

公開日: : 最終更新日:2014/11/02 その他

こんにちは!
またまたお知らせですが、来るダッカ国際映画祭で、日本の作品が上映されます


1月18日(月)午後3時から、場所は、PUBLIC LIBRARY
映画祭サイトはこちらですので、参照してください。

くれぐれも映画祭について
私に質問しないでください!爆

http://www.dhakafilmfest.org/

紹介文を書いていただきましたが、とってもマニアック(?)で、とっても魅力
的な映画・・・。

私も行きたいと思っています。
皆様もぜひ足をお運びください!

以下映画と原作者、監督について。

映画『こほろぎ嬢・The Cricket Girl』(製作・2006年 原作・尾崎翠 監
督・浜野佐知)

不思議の国の恋愛映画
尾崎翠は、カフカのように新鮮です。
映画『こほろぎ嬢』は、尾崎翠最後の短編三本(「歩行」「こほろぎ嬢」「地
下室アントンの一夜」)を、連作として映画化したものです。
登場するのは、どこか現実離れした風変わりな人物たちばかりですが、みん
な孤独で、みんな恋をしています。
どれも決して実ることのない、夢か幻のような恋ばかりですが、それも当然、
彼らは対(カップル)になることを望んでいないのです。
ここで翠は、目の前の具体的な現実とは異なる、人の心の中の、もう一つ別な
現実の可能性や、人間の男女の間に成立すると思われている「恋愛」の概念を拡
大させ、宇宙の目から、地上の人間や動物、植物、鉱物の関わり合いを、ユーモ
ラスに見つめています。
なかでも、一人の人間の中の男性と女性の分裂を描いた、ウィリアム・シャー
プとフィオナ・マクロードのエピソード(「こほろぎ嬢」)は、今日のジェン
ダーやセクシュアリティの問題を予見した、あまりにも先駆的な問題提起でした

映画『こほろぎ嬢』は、翠の奇想とユーモアに支えられた「不思議の国の恋愛
映画」です。
なお、「地下室アントンの一夜」は、翠にとって最後の小説となりました。孤
独で分裂した地上の人間たちの逃げ込む、安息の場所「地下室アントン」。現代
の「地下室アントン」は今いずこに?

■オール鳥取ロケで蘇る1930年代の幻想的な時空
2006年5月、鳥取県下の倉吉市、米子市、若桜町、岩美町、鳥取市でロケ
が行なわれました。
1930年代の時空を甦らせるため、各市町村に残る重要文化財や有形文化財
など、貴重な歴史的建造物が、ふんだんにロケ・セットとして使われています。
原作「こほろぎ嬢」のシャープ氏とマクロード嬢のエピソードは、山陰を代表
する洋風建築で、国の重要文化財に指定されている仁風閣で撮影されました。ま
た、尾崎翠の作品世界に大きな影響を与えた、鳥取の海や山、砂丘、そこを吹く
風や空気などが、繊細なカメラワークで捉えられています。

■ストーリー
故郷で、お祖母さんと暮らしている少女、小野町子。東京から心理学研究者、
幸田当八が訪れ、戯曲の恋のセリフを、町子に朗読させる。
ロマンチックな恋のセリフを、何日か朗読した町子は、当八が去った後、彼の
面影を胸にいだいて、毎日を夢見るように暮らす。
町子は、お萩とおたまじゃくしのビンを持って、引きこもり詩人の土田九作を
訪ねる。「カラスは白い」という詩を書いた九作が、今度はおたまじゃくしの詩
を書くと聞き、憤った動物学者の松木氏が、町子に実物を届けさせた。九作は、
町子が深いため息をつくのを聞き、彼女が片恋をしていることに気づく。町子に
惹かれる九作。だが、現実に恋をしてしまうと、恋の詩が書けなくなるといっ
て、自分から町子を遠ざける。
こほろぎ嬢の恋の相手は、図書館の奥で見つけたイギリスの神秘派詩人シャー
プ氏と、恋人のマクロード嬢だ。お互いに熱烈なラブレターまで書いた二人だ
が、実は…。

■キャスト
石井あす香
鳥居しのぶ
吉行和子
大方斐紗子
片桐夕子
外波山文明
宝井誠明
野依康生
イアン・ムーア
デルチャ・M・ガブリエラ
リカヤ・スプナー
ジョナサン・ヘッド

■尾崎翠
小説家。1896年、鳥取県に生まれる。1930年前後に、いくつもの傑作
を書きながら、三十代半ばにして親族の手で故郷に戻された。
その後いっさい小説を書くことはなく「尾崎翠は気が狂って死んだ」と思われ
ていたが、実際には、戦中戦後の困難な時期を、甥や姪の伯母さんとして誇り高
く生きた。
長らく「幻の作家」だったが、1979年最初の全集が編まれ、注目を集め
る。最近、その作品の現代性が、世界的に見直されている。

■浜野佐知
1948年生まれ。
高校時代から映画監督を目指し、上京して映画界への道を探るが、当時日本の
映画界は男性中心の社会であり、映画会社への就職条件は、「大卒、男子」で、
女性を演出部として採用するような前例は皆無だった。
1968年から、独立系の映画製作プロダクションで助監督として、映画製作
にたずさわる。
1971年、ミリオンフイルム(現ヒューマックス)から監督デビュー。
1984年、映画製作会社旦々舎を設立。代表取締役。以後、監督、プロデユ
サーを兼任し、「性」を女性側からの視点で描くことをテーマに300本を越え
る作品を発表する。
1998年、忘れられた女性作家の生涯と作品を描いた『第七官界彷徨?尾崎
翠を探して』を自主製作。同作品は、日本芸術文化振興基金、東京女性財団の助
成を受け、第11回東京国際女性映画祭への出品を皮切りに各地の映画祭で上
映。日本インデイペンデント映画祭で林あまり賞を受賞。また、ドイツ、フラン
ス、アメリカ、エジプト、韓国、と世界各地の国際映画祭に招かれる。
2000年、「第4回・女性文化賞」受賞。
2001年、日本芸術文化振興基金の助成を受け、高齢女性の性愛を描いた
『百合祭』を自主製作。同年、第14回東京国際女性映画祭、あいち国際女性映
画祭、京都女性映画祭、「日本女性会議2001」など、各地の女性映画祭や男
女共同参画センターで上映。
2002年、イタリアの第9回トリノ国際女性映画祭で「セコンド・プリミ
オ」(準グランプリ)を受賞(長編劇映画コンペテション部門)。
2003年、アメリカ・フィラデルフィア国際映画祭、ブラジル・ミックスブ
ラジル国際映画祭でグランプリ受賞。香港国際映画祭、台湾国際女性映画祭、モ
ントリオール世界映画祭、ボルドー国際女性映画祭、シエナ国際女性映画祭、等
世界26カ国・57都市の映画祭に招かれる。ピッツバーグ大学、コロンビア大
学、ミシガン州立大学等でも上映と講演を重ねる。
2002年、1月から3月末まで、平成13年度文化庁派遣の芸術家海外研修
員として、「女性と映画と運動?女性映画祭の今日的な存在理由に関するひとつ
のアプローチ?」を研修テーマに渡仏。
2005年1月、平凡社より『女が映画を作るとき』(平凡社新書)を出版。
2005年3月?4月、ヨーロッパ・アジア交流基金の招聘により、アジアの
女性監督としてフランス、ドイツ、オーストリアを訪問。
2006年、鳥取県の支援事業として、映画『こほろぎ嬢』をオール鳥取ロケ
で完成。第19回東京国際女性映画祭出品。
2009年3月、日本近代文学館でシンポジウム「尾崎翠の新世紀」を開催。
実行委員長を務める。
2010年1月、バングラデシュのダッカ国際映画祭で『こほろぎ嬢』世界デ
ビュー。

*****編集後記*****

windows7が発売になってしばらくたちますが・・・

とある現地人が、配布されたお試し版をインストールしたところ、現地で手に入
る海賊版のソフトは使えなかったという情報があります。
ほんとだったら大変だ・・・

政府もデジタルバングラデシュといってるんだから、早く現地価格で正規版販売
してほしいんだけど・・・

無理なのか?

プロ用の画像とか動画の編集ソフトはひとつ5万はするので、さすがに全部正規版
はちょっといくらなんでもきついなーー。
企業じゃないし。
ということで、皆様の情報をお待ちしてます!

ではまた次回!

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