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第191号

公開日: : ニュース, 政治事情

バングラデシュ政治情報

□今日のレシピ  バングラデシュ政治情報

 

 予告どおり、政治情報です。

 

 11・18、主要野党AL、左傾11政党連盟、ジャティヤ・サムジタントリック

 ・ダル、国民アワミ党、ジャティヤ・ジョノタ党は、イード明けのリーダー会

 議を開き、現政府を総辞職に追い込むことを最終目的とした。9項目の要求に基

 づく同時的運動を宣言した。

 

 野党合同の抗議は12月1日午後3時から4時まで、バングラデシュの北端(テント

 ゥリア)から南端(テクナク)まで、約900kmに及ぶ現政府の不信任を表

 明する人間の壁プログラムで開始される。

 去る5月30日にポラビからのリッシュ・ロードまでの約22kmの「人間の

 壁」を作り成功している。経済界や一般市民からもハルタルに代わるものとし

 て評価されている。

 9項目の内には連合政府打倒と選挙システムの改革後の中立的暫定政府の下に

 おける選挙、内閣行政から戦争犯罪人の追放、政党から犯罪者の排除、独立し

 た反腐敗委員会の設置、生活必需品の高騰の抑制などが含まれている。

 

 11・20、BNPの多くの最高政策立案者及びリーダーは党内で狭苦しい思いを

 していて政治から身を引くことも考え始めている。党内の情報筋によると、カ

 レダ・ジア首相の長男であるタレクBNP副幹事長を中心とする若手グループが党

 を支配し、トップリーダー達をすべての政策決定及び党活動から排除しようと

 しているとのこと。最近、若手グループはタレクを党幹事長に昇格させるスロ

 ーガンを唱え始めている。党内の主なリーダー及び活動家は長老及び若手グル

 ープの亀裂を切迫した危機として考え、党責任者の介入を望んでいる。

 

 11・21、野党リーダーは、政府の総辞職を迫り、9項目の要求の実現を目

 指して行う。12月11日の「不信任、人間の壁」の具体的なコースを最終的

 に決定した。約900kmの人間の壁は、コックスバザール、バンドルボン、

 チッタゴン、フェニイ、コミラ、ムンシゴンジ、ナラヤンゴンジ、ダッカ、カ

 ジプル、タンガイル、シラジゴンジ、ボグラ、ガイパンダ、ラングプル、ニル

 ファマリ、ディナジプル、タクルガオン、パンチャナガルの18県にまたがる。

 それぞれの野党リーダーは12月11日の前までに18県を訪問し、現地のリ

 ーダー及び活動家と打ち合わせをし、一般大衆をも動員するよう働きかける。

 

 

 11・25、AL指導者は、12月11日の人間の壁プログラムを前に、AL地方

 最前線リーダー達と準備会議を開いたが、前線リーダー達から相次ぐ反政府運

 動戦略のみでは党員及び支持者達を失望させると痛烈な批判が成された。

 また、AL中央本部からの適切な指導者と協力の欠如のため反政府運動の志気が

 高まらないとの批判も出た。長老格のリーダーからも同じような指摘が成され

 た。中央と地方の綿密な交流の必要性が確認され、様々な事情を乗り越えて、

 12月11日を成功させることを誓い合った。

 

 11・25、主要野党AL、左翼11政党連盟、ジャティア・サマ・ジタントリ

 ック・ダルそして国民AL党は、政府に不信任を表明する12月11日の全国的

 な「人間の壁」の指示と参加を呼びかけて、全国的な署名運動キャンペーンを

 開始した。

 上記リーダーの合同会議の後、ジャリルAL幹事長は記者会見し、11月28日、

 29日ラクナフ及びテントゥリアで行われる大会に各リーダーが参加すること、

 そして12月8日から10日の3日間大衆コンタクトプログラムを全国的に行

 うと発表した。

 

 11・28、迅速行動隊との銃撃戦で多くの犯罪者が死亡していることに関し

 て、最高裁は何故迅速行動隊が法の範囲内で行動するよう指示しないのか政府

 に説明するよう要請した。去る10月25日には長老格の最高裁弁護士達が迅

 速行動隊の違憲性及びその作戦行動の中止を求めて最高裁に嘆願書を提出した。

 

 

 11・28、ALを中心とする14の野党は、バングラデシュ最南端コックスバ

 ザール県のテクナクで行われた大会で、バングラデシュ南端のテクナクから北

 端のテントゥリアまで政府に対する「不信任人間の壁」を形成する反政府プロ

 グラムを12月11日に行うと公式的に発表した。

 

 11・28、イード休みを終え、第14会期国会が再開された。ALは、8月21日

 のAL集会に対する手榴弾攻撃について充分な討議がなされなかったとして、再

 度同事件の調査をする議会委員会を設置することを要求した。しかし、議長が

 同議題は終了したとして、マイクのスイッチを切ったので、ALは議会を一時退

 場した。

 

 11・29、国会で「婦人留保議席法案2004」が通過した。ALは同法案を

 反一憲法、反一民主主義、女性に対する差別として抗議し、議会を退場した。

 

 ※ 従来の国会の総議席は330議席、その内30議席は婦人留保議席で、直接選

 挙ではなく各党の議員当選数の割合によって婦人議席が振り分けられる。

 同法案は婦人留保議席をさらに15議席増やし、45議席とし、総議席は345と

 なる。

 

 「チッタゴン港沖で海賊が出没」

 11・27、今年の10月までの22ヶ月間に、チッタゴン港の投錨地で、100件以

 上の海賊による被害が報告されている。2週間前、チッタゴン沖、停泊地(投錨

 地)で、北朝鮮の船が海賊に襲われ、大量の物資を奪われた。最近海軍のパト

 ロール船は、機甲化された船に乗船していた海賊5人を逮捕、略奪品を押収した。

 10月31日、チッタゴン港の投錨地に停泊していた船が武装海賊に襲われ、15人

 の船員が負傷、携帯電話、高価なロープ、その他を奪われた。こうした事態に

 対処するため、チッタゴン港警備委員会は、チッタゴン港及び近隣沿岸地帯の

 投錨地での海賊行為を抑制するため、空からの手入れをはじめ、海軍、警察に

 よる手入れを強化することを決定した。

 

 「ダッカ大で黄疸が蔓延」

 ダッカ大の多くの学生が昨日までに600名近くの学生に流行している黄疸を恐れ

 て寮を出はじめている。ここ2?3日の間に約50名の学生が病気になり、昨日は

 100名以上の学生が黄疸検査を受けにダッカメディカルセンターに押しかけた。

 数ヶ月前から黄疸が学生の間に広がり、増加してきている。

 

 <丘陵地帯の動き>

 12・2、バングラデシュ国境警備隊は、バンドルボン県のナイゴンクチャリ

 でAK47ライフル及び軽マシンガンを含む多くの銃と銃弾を押収した。国境警

 備隊の情報によると、ジャルリアチャリ丘陵地帯を手入れしていた警備隊はテ

 ロリストは立ち去った2つの味との地面を掘ったとき、AK47ライフル8丁と48

 マガジン、軽マシンガン(LMG)8丁それに約4000の銃弾を発見した。

 

 12・2、チッタゴン丘陵平和協定が調印されて7年目になる前日、チッタゴン

 丘陵人民統一機構(PCJSS)のシャントラ議長はダッカ記者クラブで記者会見し、

 政府は平和協定を完全に履行する意志がなく、むしろ反先住民族勢力を支援し

 ていると政府を非難した。PCJSSは平和協定の完全履行、ブイヤンチッタゴン開

 発局長の人事異動、チッタゴン丘陵地帯からの軍隊の撤去、先住民族からのチ

 ッタゴン丘陵省大臣の選出、丘陵地区議会の選挙等、6項目の実施を政府に要求

 している。

 

 <チッタゴンの動き>

 12・2、AL学生連盟チッタゴン支部は、同連盟の中央情報部長が迅速行動隊

 との銃撃戦で殺害されたことに抗議してチッタゴン市における8時間ハルタルを

 実施した(6am-2pm)。

 

 12・2、チッタゴンの治安を回復するための、迅速行動隊による手入れによ

 って同地域のトップテロリスト達の何人かは国外に逃亡するなど、テロリスト

 達は身の危険を感じている。

 最近、チッタゴンで最も恐れられていたトップテロリスト、BNP学生同盟のリー

 ダーでもあるモヒミヤ、名の知れたAL学生連盟の武装要員であり同連盟のリー

 ダー格、及びサトカニアのユニオン議長でありBNPリーダーが、それぞれ迅速行

 動隊との銃撃戦で死亡している。

 迅速行動隊はチッタゴン市内の治安を回復するため、700名を動員して5月15日

 からチッタゴン地区の手入れを行っている。その結果、トップテロリストが逮

 捕され、多くの武器、銃弾が発見されている。

 

 

 mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm

  

  

 □編集後記

 

 ダッカ大で黄疸が・・・という記事がありましたが、あの食堂の様子を知れば、

 ま、無理はないかな…という気もします。ダルはお風呂で使うような、大きな

 プラスチックのタルに水のようなダル。

 

 見ただけで食欲半減・・・

 

 この状況を知らずに、この間meimeiストアさんがきた時に、案内してしまった

 んです。

 

 本当に申し訳ありませんでした。

 

 バングラデシュでは、価格と品質は、ほぼ正比例しますね。

 

 乾電池なんか、普通の商店で単3、1個14円で売ってますけど、すでに電池がな

 くなっている場合もありますし、新品でも、効果があるのは日本の製品と比べ

 て1/10かもしれません。なので、特に電気製品等バングラデシュで購入すると

 きは、要注意です。

 

 うちのだんなはじめ、ちょっとした知識層の人は、バングラデシュ製の電化製

 品は買いたがりません。

 

 それと、以前友人が教えてくれてわかったんですけど、DVDって世界において、

 6つのリージョンに区分されていて、日本とバングラデシュは互換性がないみ

 たいですね。

 

 隣人の息子さんたちが、安いからと買って帰ったら見れなかったといっていま

 した。当時はバングラデシュのは品質が良くないからかなという結論が出され

 ていたのですが、実は品質の問題ではなく、リージョンの違いからくるものだ

 ということです。

 

 ということで、今日も、ご購読ありがとうございます。

 

 また明日お目にかかれますよう!

 

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