第89号
反逆の詩人 カジ・ヌズルル・イスラム生誕105年・魔法の粉ベション
■今日の?(〇_o)/! 反逆の詩人 カジ・ヌズルル・イスラム生誕105年
今日は、国家的詩人、カジ・ヌズルル・イスラムの誕生日です。
彼は、タゴールと並ぶ、文化創造の旗手。77歳でこの世を去りましたが、詩人
としてのみならず、映画、演劇、音楽、ダンスの創作を手がけたといいます。
独立直後のバングラデシュ。
想像できるでしょうか? すべての面で貧しい国家の中でも、彼は、人間性を
テ―マにして、人々の心に命を吹き込もうとしたのです。
タゴールが良家の出身だったのに対し、イスラムの生まれ育った環境は、下層
階級。幼い頃に父を亡くし、家計を助けるために、小さな食堂で、パンをこね
る毎日でした。
普通だったら、そうした下層労働者は、文字も読めないのが普通です。
でも、彼は違いました。わずかな時間を縫うようにして、本を読みつづけたの
です。
神様は、そんな崇高な心を持つイスラムを、愛したのでしょう。
毎日来る、近くのホテル駐在警察官が、イスラムの姿を見て、「学校には行っ
たのか?」と質問し、そうでないことを知ると、彼は自分の故郷につれて帰り、
学校に通わせました。
この警察官こそが、イスラムの第二の生みの親といってもいいかもしれません。
成長した彼は、第二次大戦下でイギリス兵として活躍しましたが、戦時下であ
っても詩を作り続けました。
天性の画家は、かき続けないと気が狂う。それが、芸術家といいますが、彼も
生まれつきの文学者だったのでしょう。
また、彼は、ムスリムでしたが、ヒンドゥ教徒の妻を持ち、宗教統一の面でも
努力していました。
彼の写真や詳しい作品等、近々HPにアップしておきます。
mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm
■今日のレシピ 嫌いなものも、おいしく食べられる? 魔法の粉ベション
バングラには、ベションと呼ばれる、ダルから作られた粉があります。これは
ちょうど、てんぷら粉のようなもので、水に溶かして使います。
うれしいのは、小麦粉のように卵やなにゃら入れる必要がないこと。ダルの持
つ粘着性と独特の風味で、野菜などを混ぜるだけで、ちょっとしたスナックが
手軽に作れます。
うちのだんな、結構嫌いなものが多くて、それも野菜がほとんどなんですが、
いかに食べさせるか苦労しています。
今回、小魚の佃煮、味付け濃くなってしまったのですが、だんなが嫌いという
ので、いかに消費するか、頭を使いました。マッシュポテトに混ぜたり、千切
り芋と混ぜて炒めたり・・・。何しろ1kg作っちゃったので。
たどり着いたのが、このベション。
小魚とたまねぎスライスと混ぜて、揚げるだけ。
結果は大成功!! 喜んで食べてました。
好き嫌いのあるお子さんを持つ方、本当に苦労されますよね。気持ちよくわか
ります(笑)。
日本で手に入るかわかりませんが、入手されたら、お試しください。個人輸入
したいという方がいらっしゃったら、飛脚便、検討してみます(笑)。
水に溶かしてから、しばらく置くと硬くなってしまうので、使う直前に混ぜま
しょう。
mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm
■編集後記
もう月末ですね。日本もそろそろ、梅雨の季節・・・。
現在、ダッカに、とても芸術的なプラネタリウム劇場が作られています。最終
段階で、中身を整えているところ。
詳しい写真はこちら。
http://www.thedailystar.net/lifestyle/2004/05/03/back.htm
というわけで、今日も皆さま、ありがとうございます。
では、また明日お会いしましょう。
関連記事
-
vol.246 07.06.27 おわび
これをお知らせせねば! http://www.nikkei.co.jp/topic/yunus/