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第108号

公開日: : 人々

表彰状・見た目で判断しちゃだめ?

□今日の?(〇_o)/! 表彰状

 

 昨日は、クリスチャンのルツさんのおうちに、夕食を招待されてきました。

  

 ルツといえば、旧約聖書の中に出てくる、孝行嫁として有名です。

 

 家の中に入ってびっくりしたのは、ルツさんが、ノースリーブというか、フレ

 ンチスリーブというか・・・、のシャツを着ていたこと。

 

 バングラの女性って、隠すことはしても、見せることは絶対しないんですよね。

 

 

 病院の看護婦さんなんて、目しか見えてなかった・・・。

 

 クリスチャンだからでしょうか、結構現代的装いでした。もちろん、外出する

 ときは、普通の格好ですけどね。

 

 さて、家に到着して一番先に見せてくださったものは、ノクシカタでした。別

 に見せてもらわなくてもよかったんですけど(笑)、バングラの人は、何かし

 ら自分たちのことを語るのが好きみたいです。

 

 バッグなどではなく、壁に飾る、絵です。表面はシルクを使ってあり、ステッ

 チも結構高い完成度のものでした。

 

 ルツさん、23年間このノクシカタのプロデュースにかかわっているそうです。

 

 

 原価は1万円ですが、彼らが卸しているショナルガオンホテルのショップでは、

 同じものが5万円ほどだとか。

 

 テナント料が7万円というのですから、大変ですよね。

 

 このノクシカタ、写真オーダーもできるらしく、かつてクリスチャンの大司教

 か誰かが来たときに、イエス様の肖像画や、最後の晩餐をノクシカタで作って

 献上したそうです。おうちにも飾ってありましたが、細描画かと思いました。

 

 

 名画のノクシカタ。こういうのだったら、買ってもいいな。

 

 食事の準備がすんだので、食事をすすめられたわけですが、ご夫妻は、「一緒

 に食べましょう」、といっても、「後で食べますから。息子が帰ってくるのを

 待ってるんですよ」との返事。

 

 ほほ?。家族って感じですね。

 

 食事を終えて話をしていると、うわさの息子さん(高校卒業したて)が帰って

 きました。

 

 飾ってある写真は、映画俳優さながらでしたが、実物は・・・それほどでもな

 かったりして。

 

 息子さんもクリスチャン。その夜は、教会の自転車管理なんとかかんとかの責

 任分担らしく、挨拶してすぐにまた出かけてしまいました。

 

 今、どの大学にいかせるかで、頭を悩ませているようです。

 

 隣人は「最後の頭痛ですね」といってましたが、最後の頭痛はお嫁さん選びな

 のでは??とつっこみたくなりました。

 

 玄関のところには、息子さんから送られた感謝状が。

 

 「世界一のパパへ」「世界一のママへ」

 

 キリスト教本来の、愛に生きる生活を実践しているんだなぁ?、と感じさせら

 れた感謝状でした。

 

 私も子供が成長したら、感謝状をもらえるように、なりたいなぁ?。

 

 な?んて思っちゃいました。

 

 mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm

   

 □今日のレシピ  見た目で判断しちゃだめ?

 

 日曜日なので、歴史の時間ですが、今日はルツさんちのメニューをご紹介しま

 す。

 

 今まで招待されたところとは違って、野菜中心の質素な食事でした。クリスチャ

 ンの綱領である、「清楚で質素」にのっとっているのでしょう。

 

 内心、「招待しときながら、え、これだけなの・・・?」と思ってしまったほ

 ど。が、食べて反省。見た目はシンプルなのに、不思議と、味はおいしかった

 です。心がこもっているのでしょう。

 

 ナスの炒めもの(太いナスが輪切りにしてあって、カレー味。おいしかった)

 

 かぼちゃの素揚げ

 ダル

 ジャガイモ団子

 チキン(味なし。ただ焼いたようなもの)

 白いご飯

 マンゴーのアチャール(漬物のようなもの)

 マトンのカレー(残り物らしく、少量おわんに入って出てきた)

 バナナとカスタードのデザート

 カタール(ジャックフルーツ)

 お土産にもっていったマンゴー

 7up(バングラデシュの炭酸飲料の中で、人気を二分するドリンク。もうひと

 つはもちろんコカ・コーラ)

 

 というメニューでした。(食後のお茶は、なし)

 

 びっくりしたのは、マンゴーのアチャール。油ぎっとりだったので、さぞかし

 油を大量に使っているのだろう、と隣人と話していたら、ドライマンゴーと大

 量のにんにくだけだそうで。油はにんにくから出るものだとか。

 

 「これは主人の体にいいから、主人のためだけに作っているの」

 

 というルツさんの言葉に、だんなさんが子供のように肩をすくめておどけた顔

 をしていたのが、ほほえましかったです。愛し合ってるな?、という感じ。

 

 それから、カタール。これは、見た目とてもおいしそうじゃないんです。今ご

 ろの季節、ここかしこの庭の木に、よくぶら下がってます。黒ずんだ黄緑色を

 して、キャタピラのとげとげを小さくしたようなものをびっしりと身に付けて、

 風船に水を入れたような、しまりのない形をしている、大きな果物。(カター

 ルさんごめんなさいっ)

 

 中を開けると、白い粒状のものがたくさん入っています。これが実。中には大

 きな種が潜んでいるので、実際、可食部は、それほど多くはありません。

 

 概して、大きいもののほうが、熟しているので、おいしいらしいです。この間、

 冷蔵庫に入るサイズのカタールをだんなが買ってきましたが、一回食べたきり

 で、後は捨ててしまっていました。

 

 今回ご馳走になったものは、甘酸っぱくて、やわらかく、上質のもの。

 全体像を見せてもらった隣人は「20kgはあるかな?」といってました。

 

 この種は、AIDSの治療薬としても注目されているようです。

 

 食後、1時間ぐらい隣人とルツさん、ルツさんのだんなさんとうちのだんなが、

 それぞれ別の話題で話し込んでいました。

 

 もう帰りたいな、体つらいし・・・と思っていると、

 「シスター、これ食べなよ」とだんなさん。

 

 ちょっと休憩して、また最初から食べ始めるのが、バングラデシュの慣わしと

 いいながら、笑ってました。

 

 おいしいというと、すすめられるので、おいしいを連発するのも考え物なんで

 す。でも、言わないと、失礼になるし・・・。

 

 難しいところですね。

 

 おいしいと賛美して、ホストを喜ばせながら、食べろ攻撃をいかにかわすか、

 アイディア募集中です(笑)。

 

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