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田舎を面白いと思うには鋭い感性が必要??@羽茂地域活性化講演会withチャンキー松本さん

公開日: : 最終更新日:2020/12/10 佐渡移住推進日記, イベント

去る3月27日(日)、羽茂のクアテルメでイベントがあったので、行って来ました。

東京?から移住してきたHYさんが離島するというので、お別れも兼ねて。。。

イベントのチラシはこれ(全貌が写ってないですが。。。)

_47A6189

チャンキーさんが来られるというのに、金井ではこんなチラシ見たことない!

(※チャンキー松本さんについては詳述省略します。。。皆さん各自検索してください・・・)

と思ったら一応羽茂地区の地域活性化だからなんですね。。。

kanban

クアテルメの入り口にあった看板。

「観光地じゃなくても自分たち次第で町は面白く元気になります」

どうやったら?というヒントがわかるかなと思ってかなり楽しみでした。

会場までの廊下にソファーがあるんですが、そこでチャンキーさんがウロウロしてました。。。

普通ゲストは控室とかでいるのに、さすがです!

で、しばらくして開演。

さっきまで廊下で茶色っぽい服だったはずなのに、登場したのはこんなお祭りチックな衣装。
chanky

見てるだけで楽しい気分になります。

チャンキーさん、切り絵もできるということで、場を和ませるために最初に切ってくれたのが。。。

jibanyan

 

ジバニャン!

私なんて、ジバニャンひこにゃん、なんとかニャンとまったく区別がつきませんが、子どもたちは力強く

「ジバニャーーン!」と答えてました。

 

すばらしいーー

で次に切ってくださったのが

toki

トキ!

 

最初下の人物から切っていったので、「君の名は」か?なんて思っちゃったりしましたけど・・・

そんな難しいのは流石に出てこなかったです。

切り絵の最後は正面から顔を切り抜くもの。

kamikirikao

実物はモザイクかけてますけど、目の当たりとか非常に特徴を捉えていて素晴らしかったです。

前から見るとこんな感じですね。

maekara

 

切り絵で場が和んだあとは、羽茂のお宝探し。

前日、司会の澤村さん(地域おこし協力隊)とチャンキーさんが羽茂の方々を訪問してお宝な方々を紹介するというもの。

その中に、長岡から移住されて、締張地区に伝わる縄細工を受け継ごうと頑張っている青年が登場。

taidan

ご本人に許可得てないのでモザイクかけました。

taga

彼が手に持っているのが藁で作った締め張り馬。

shimehari

我が家にも1頭あります。

羽茂温泉でも販売しています。

お正月に全国的にしめ縄つけると思うのですが、締張地区ではしめ縄にこの馬もつけるそうです。

以前は20件以上の家があり、順番に作って当番制でやってましたが、現在は集落は2軒しかなく、しかもそのうち1軒しか作ってないそうです。

この藁は「越前藁」で普通私達が食べている米の副産物ではなく、このためにわざわざ栽培しているそうです。

佐渡ではここだけ。もしかしたら日本中でここだけかも?

絶滅危惧文化が多すぎて切なくなりますね。。。

それでこの青年、チャンキーさんに質問されてなぜ佐渡に?なぜわら細工を受け継ごうと?

ということに答えてたんですが、まったく論理的じゃない・・ww

でも佐渡に移住してきた人とか、何か伝統を引き継ごうとしているとかいう人って、理屈じゃないものに動かされてる人ばかりですよね?

目の前の生活とか今後どうなるかシミュレーションしないで、ポーンと佐渡に来ちゃった、みたいな。

そういう意味では出会いとか縁とかほんとに不思議なものだな、と。

 

その後登場したのは羽茂のゴットファーザー(というと別の怪しい意味になってしまいますが)、大滝楽舎の葛原さん。

kuzuhara

葛原さん、ぽつぽつと話されるんですが、非常に面白いことを語られてました。

この間のさどんぽサミットときもそういうことが討論されてましたが、「田舎の役割は感性を鋭くすること。田舎は刺激が少ないので、感性が鋭くないと面白いと思えない」というのがなるほどーーと思いました。

葛原さんは今廃れた八幡人形を復活すべく、土人形など作ったり、いろいろ芸術活動もされてますが、「小さいころに培った感性で勝負している」ような発言をされてました。要するに、小さい頃に感性を磨くことが大切ということですね。

最近の若者は刺激が強いものばかりが周りにあるので、感ずる心が弱ってきているので、田舎の良さ、佐渡の良さがわかりにくくなってきているのではないか、とも。

葛原さんの時は、アカサカという蜂のオスを見分けてつかむ遊びとかやってたそうです。

オスは何でも張りが2本あって刺さないのでつかんでも安全だからだそうで。

額に白い印があるようなんですが、目に見えないけどそれを見分けようと遊んでいるうちに感性が鋭くなる。

あとは竹やぶに入って竹に上り、しなってきたら次のものに飛び移ってという遊びもしていたんだとか。

危険と隣合わせですけど、面白そうですねww

あと、葛原さんは大崎そばの会の立ち上がりから関わっているそうで、草創期のエピソードもきけました。

今でこそ、そばは美味しいものということで美味しい蕎麦屋さんめがけて日本全国旅する人もいらっしゃいますが、当時佐渡では「そばは貧乏人の食べ物、まずいもの」というイメージがあったそうです。

大崎でだけそばを栽培していたので、そのそばを使ってそばを打つ依頼があって、真野などのグループに呼ばれて食べさせたところ「これはうまい!」ということになり、羽茂まで行くからまた作ってよということで38年経っているそうです。

チャンキーさんは「大崎そばの会は芸能鑑賞もあるけど、さっきまで蕎麦打ってた人が舞台にたっておしりぷりっとかやってるのってすごいですよねーー」と感心してました。

葛原さん曰く「大崎は上手い下手関係ないんだ」とおしゃってましたが、それって文化継承などに重要なポイントかもですね・・

うまくやろうとすると続かないですものね。

次に先ほどの人物訪問を踏まえて、会場のみなさんに羽茂のお宝人物を書き出してもらいました。

関係者は「こんなに出てくるとは正直思わなかった」という大変失礼な発言をされてましたがww、このお宝人物発掘は他の地区でもぜひやりたいですね。

しまの人だけだと多分だめなんでしょうね。

今までは、佐渡の人だけでも盛り上げていけるさ!と思っていましたが、今回のチャンキーさんのような外部のファシリテーターが必要なのかもなと、このイベントに参加して思いました。

 

そして最後はハロー佐渡ヶ島音頭。

踊っているのは左は羽茂で昔ながらの米作りをしている方と右はハローブックスの運営委員長である藍さん。

047A6370

初めて聞きましたが、とっても奥深い歌詞と踊で楽しかったです。

youtubeにはアップされておらず、今年プロモーション活動されるというので、個人的に撮影しましたが、一旦アップせずにおきましょうか・・・

 

そして帰り際に温泉コーヒーと手作りシュークリームを買って帰りました。

coffee

コーヒーは舌がやけどするぐらいのあつさでしたが大変美味しかったです。

シュークリームも非常に美味で美味しかったです。

こういうと大変失礼なんですけど某地区でお菓子屋さん制作のものより3倍ぐらい美味しかったです。

2個入り200円だったかな?忘れました・・・
とにかく美味しかったので次回見つけたら買いたいです!というか金井にも進出してほしいっす!

大変面白かったです!
こういうイベント、ぜひ島内ほかの地域にも適応させてやっていただけると、参加者も一緒に地元の良さが再発見できるのではないかと・・・

 

まあここで言っても仕方ないですけどね。。。

羽茂やっぱりいいところですね!

チャンキーさんもありがとうございました!

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Comment

  1. 荻久保章二 より:

    締張り馬の作り手がいなくなる前に継承して欲しいです。

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  • CAMPFIRE

  • ホームページ制作・動画作成・写真撮影などマルチメディア制作全般を行っています。

  • 福島県福島市に合併された、UFOでまちおこしを図る某I町出身。
    海外在住を経て現在、日本にロングステイ中。
    佐渡では、金井・新穂地区に出没。
    ●トキガイド
    ●佐渡ジオパークガイド
    ●佐渡消費生活サポーター
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