下の子いじめを防ぐ秘法
下の子が生まれると、上の子が嫉妬して下の子をいじめる・・・
よく聞く話ですよね。
これを防ぐには、どうしたらよいか?
よく言われるのは、親がしっかり上の子を愛した土台を持つこと。
なぜなら、自分の愛する人が愛するものを、自分も愛そうとするのは、
人間の性質の一つとしてあるようですから。
例えば・・・
恋人が、「私この映画好きだわ?」といったとき、もし自分が好きでなかったとしても、
その映画を自分も好きになるように努力するでしょう。
兄弟は血がつながっていても、比べられたりなんだりで、仲良くしにくいもの。
それを仲良くさせるには、「自分の愛する親が愛する兄弟を、自分も愛する」
という関係を作っていくことが必要です。
ま、それは一般論としておいといて。
バングラデシュには、この下の子いじめを防ぐ、とっておきの秘法があります。
それは、兄弟が第3の親として、下の子の面倒をみることなんです。
バングラデシュでは、「え、こんな小さい子が、更に小さい子を抱っこして、落とさないの?」
っていう風景をよく見かけます。
バングラデシュは、昔の日本のように、子供の数も多いので、両親が面倒見切れません。
それで、慣例的に、兄弟達が下の子を面倒見ることになっています。
そうした責任を与えることで、「自分は、なくてはならない存在」という自負をもって、
育児に参加することもでき、兄弟げんかをするひまもないというわけ。
ただ、子供にとって、一緒にいる人が、教育係でもあるので、未熟な子供が子供を世話するには、衛生面、 道徳教育という点で、弊害もあるようです。