蕎麦 茂左衛門(もぜむ)ついに行ってきましたぁ!
予約オンリーの佐渡の新しい蕎麦屋さん茂左衛門にやっと行ってまいりました。
FBはこちら。
佐渡の方ならご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、今新聞や雑誌などにも取り上げられ、話題になっている人気の蕎麦屋さんです。
こちらの蕎麦屋さんに行くにはちょっとした関門があります・・・
1.予約が必要。(前日お昼まで)
2.場所がわかりにくい。
オープンは2014年6月。
行きたいと思いつつも夜は絶対迷うからまずは昼間と思うとなかなか・・・
ただ新そばの季節に行きたいので、頑張って息子の学校の代休日に行ってきました。
私はトキ交流会館の前を通って行ったのですが、進行方向左にあると思って左を見ていたら目印ののれんがいつまでたっても出てこなく、かなり通りすぎ・・・
向こうに郵便局のお兄さんが見えたので、捕まえて聞きました。
これはもう帰りは絶対迷うな、と確信しました・・・
のれんとブロック塀が目印です。今はそばという旗?も出てました。
のれんをくぐって右が調理場、左に席があります。
古民家をリフォームされたそうで、部屋の床を取り除き、土間にしたそうです。
施工は古民家再生で活躍中の川上工務店さん。
金井の某専門学校で教鞭もとってらっしゃいます。
私も古民家買った暁には川上さんにリフォームをと虎視眈々と狙ってますが先立つモノが子供によって消費されてなかなか準備できません。。。
さて本題に戻って。
メニューは単品で蕎麦もありますが、昼夜共通の蕎麦懐石(1800円、2800円)と昼のみの1000円コース。
今回は3人で行ったので3種類のコースを頼みました。
1000円のは蕎麦、お料理2品とデザート1品の中から2品を選択。
1800円のは蕎麦、料理2品、天ぷら、デザート。
2800円のは蕎麦、お料理4品、天ぷら、デザート1品。
※記憶が曖昧ですし、メニューもその都度変更になるかもなので気になる場合は予約の時に聞いてみてください。
まず登場したのがタコのサラダ。FBで写真見ててこれ食べたいと思ってたんです!
2800円コースのお品ですが3人でつつきました。
タコ嫌いとか言って最初食べなかった息子が結局一番食べてた。。。10皿ぐらいあっても余裕で食べられる感じ。
ほどなく揚げ蕎麦。だんなはバングラデシュのスナック「チャナチュル」に似てるとすごい興奮してた。私冷たい目。
※チャナチュルについては手前味噌ですが自分のブログで用語集的に記載がありました。
http://www.e-jaban.com/cultureshock/003keyword101/post_54-3.html
ただ写真がないので近日中に準備します。。。つまりベビースターにスパイスかけた感じ。
こちらの揚げ蕎麦は辛くはありませんので、ご心配なく。
で次は確か卵焼き。
3人分1皿で頂きました。エコですねーー。取り皿は準備いただきました。
ふわふわで息子がおかわりしたいと言い始めたので全部食べ終わってからにしないと後のもの食べられなくなるよと言いました。
次は魚の揚げ物で今日はアジ。
煮魚は鮭。
佐渡で水揚げされた鮭なんだそうです。手前の茶色いのは天然のきのこ。
なんでも、醤油とかは入れてるけどダシは入れてないそうで。
鮭ときのこのダシで十分なんですね。
コクのある味わいでした。
先日のあさイチでマッシュルームの旨味のことをやってましたが、きのこ、それも天然のものってやっぱり旨味が強いんですね・・・
写真じゃわかりにくいんですが、上に載ってるあさつきが小さいんですよ。
この間もらったナノブロックより小さい。(当たり前)
この切り技、ただの蕎麦屋のおやじじゃないっすよ。この技術を身に付けるのにどんだけ練習したんだろう、包丁は何使ってんだろう。
練習すれば私にもできる?と自分に聞いたところ、「できない」と即答でした。。。
で次に出てきたのが藻塩。天ぷら用です。
佐渡の藻塩です。海藻のエキスなどが出ているので茶色なんだとか。
天ぷらを塩で食べるなんて、東京にいた以来なので四捨五入して20年ぐらいになりますかね・・・(四捨五入は切り捨てではなく切り上げです。 爆 年齢がバレてしまう・・・)
A-coopで藻塩見るたび、藻塩買ってみるかと思ったりもするのですが、藻塩つけて食べるほど上品な料理を生産できないので買ったことはありません。。。
こちらの天ぷらはカラッとあがっていて藻塩と調和していらっしゃいました。
息子は天ぷらが来るまで藻塩を舐めまくってました。
天ぷらが供される前あたりに蕎麦の食べ方を聞かれます。(蕎麦を単品で注文された別のグループの方は最初に聞かれてました)
あごだしのかけそばとカツオダシのもりそば。
つゆは両方この徳利に入ってくるので、かけそばもつゆで蕎麦が膨れてるということはありません。
こちらがメインの蕎麦です。
ここで問題です。
この蕎麦の粉割合は次のうちどれでしょう?
1.二八そば
2.十割そば
答えは当然・・・・
二八蕎麦!
ではなく十割なんです。
この色艶といい細さといい十割に全く見えません。
北海道のそば粉を使って、粒子もものすごく細かくし、やはり生地もかなり練リ方にこだわってるそうです。
のどごしも通常の十割のように骨太なのどごしではなくツルッとした感じ。
この麺1本1本見ても店長のこだわりと気合が感じられます。
最後はそばがきのぜんざい。
あとでいろいろ調べたらデザートも季節ごとに違うようですね。
もちろん魚はその時水揚げされたものになります。
最後にそば茶。普段飲んでる強い感じではなく、上品な味わいでした。
飲み物は今回は息子は西三川のりんごジュースを頂いて他、佐渡の番茶と水は無料。
アルコールももちろんあります。
他の方の記事を拝見すると梅酒などもあるようなので季節によって飲み物も変わってくるかもです。
そして水は両津羽黒神社の湧き水。
湧き水? えーーそんなの飲んで大丈夫なの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
両津の羽黒神社のものはわかりませんが、小木にも有名な強清水の湧き水があります。それは水中火砕岩(つまり火山活動によって海中に飛び出してきてそれが急激に水によって冷やされで亀裂が入ったもの)を長い年月を通して濾過されたものです。水中火砕岩はでき方からもわかるように穴がたくさん開いているので、水を溜め込みやすく、長年かけて水をためこみじっくり濾過して今でも各地の生活を支える重要な生活用水を提供しています。(ジオパーク市民講座で聞きかじりました)
これをわざわざ羽黒神社までくみに行ってるのか。ものすごいこだわりです。
羽黒神社の湧き水は初めて飲みましたがまろやかでした。
うちの浄水器の水と比べ物にならない。
生活のためになんらか経済活動を営まなければならないんですが、どう考えても稼ぐために蕎麦屋やってるんなら絶対羽黒神社の湧き水なんて持ってこないですよ。
でこんな話も伺いました。
座席脇にこんなのがあります。
そう。船です。
この下半分は一体どこに?
テーブルの板に使われてます。
「舟板でテーブルを作りたくて、電話したんです。舟板ありませんか?ってそしたら船板はないけど船はある」ってんで船を買ったそうな。
・・・普通舟板でテーブルつくろうなんて思わないっすよね!
ものすごいこだわりです。
もともとご夫婦ともに蕎麦とは無縁の経済活動をされていたようですが今は蕎麦屋。
なんで蕎麦屋になろうと思ったのか、という話を聞いたら多分1週間以上かかります。それ以上か?
帰ってきて感じたのは、蕎麦屋にいったというよりも知り合いに招待されて全力でもてなされたみたいな印象でした。
11時半過ぎに到着して(迷ったので12時近かったかも?)で時計を見て閉店時間が過ぎてると大慌てで出てきたのが1時44分。
たっぷり2時間です。
奥様がサーブしてくださるんですけど(たまに店主)、今日のコースの内容やそれぞれの料理の説明もしてくれる。
東京なんかでもそういうお店何度か行きましたが、押し付けがましいんですよね。
でもこちらのお店はそうじゃない。
何故なんだろう?
憶測なんですが、東京のお店はお金で雇われているワーカーが言われたことを言われたように客に説明している。
こちらは自分たちでこういう風にお客様をもてなしたい、伝えたいと思っていることを伝えているだけなので、嫌味がなく自然に入ってくるんだろうな、と。
あくまでも私の個人的な印象ですが、別のグループの方も「きちんと説明してくれていいよね」とニコニコ喜んでました。
あとひとつ、感じたのは、佐渡の食材を活かすってこういうことなんだよな!ってこと。
佐渡でも某丼を佐渡の名物にしようと思って某キャラクターが連日マスコミに露出して大活躍ですが、1年を通してそれを提供しようと思うからおかしくなるわけで。
多分旅行者もというか私は島外者の視点で佐渡の食べ物をアピールするなら、やっぱり茂左衛門さんのように、季節のものをその美味しさを最大限に活かして調理する料理のほうがうれしいですよね。
だって1年中某丼が食べれるならいつ行ってもいいわけだし1回食べたらよほど美味しいと思わない限りまた食べないんじゃないかと。
もし季節ごとのものが違った形で供されるなら「今あれを食べに佐渡に行くぞ」ってなるから食べ物だけでも集客になるでしょ。
それを踏まえて茂左衛門さんのこのこだわりや挑戦は佐渡の飲食業界にいい意味で起爆剤になるのではないかと。
ベテランの蕎麦屋さんに言わせるとこんな蕎麦まだまだ甘いっていう批判ももしかしたらあるかもしれないし、味も好みがあるから否定されることもあるかもしれない。
でも茂左衛門さんがやろうとしているもてなしとこだわりとその姿勢はやはり評価されるべきものはあると思う。
工芸品や伝統芸能では匠のたくさんいる佐渡も食の匠となるとがくっと数が減ってしまう。
だから茂左衛門さんの登場は佐渡の食において、巨大な刺激剤となるのではないかと・・・。
最後に茂左衛門さんまとめ。
営業は日曜日は休み。
昼は11じはんから1時半。
夜は・・・・わかりません!すみません!検索すると他の素晴らしい記事が見つかると思います。
小さいお子さんもOK。座敷もあるので必要なら使えるそうです。
ただしこういう火鉢もあるのでお子さんがやけどしないように注意が必要。
冬は先程の半分船のところにヒーターがおいてあります。
寒い方はひざ掛けもあり。
ご主人も奥様も気さくな方で初めてなのにいろいろ教えて下さいました。
ご主人は少年のような清々しさを持った方ですね。
息子もご主人の大ファンになったようでああいう素敵な人になりたいといってました。
奥様も博識な方で、上品な中にも力強さのある素敵な方でした。
目印が何もないのでかなり不安になるかもですがこんな看板の後にこんなお家が見えたらもうすぐです。
駐車はお店の前に寄せて止める感じでしたが、一応お店の方に聞くと良いかもです。
帰りは見事曲がるところがわからなくなり、赤玉杉池はこちらと書いてある看板に出会ったりホタルの里下知河内と書いてある看板に出会ったり。
なんとか一周線まで出て道行くおじちゃんに道を聞いて両津までたどり着きました。
ホタルがいるってことは自然が豊かなところなんですね。今度杉池も見に来よう。
息子には「佐渡ではナビいらないってママ行ったけど、買ったほうがよくない?」と言われました。
そうですね。。最後の難関である清助さんにも行きたいのでカーナビ検討します。。。
茂左衛門さん、ごちそうさまでした!
個人的にはもう少し手を抜いてもいいのではと。。。爆
また行きますのでよろしくお願いいたします!
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