佐渡の人形芝居の歴史@第6回市民大学講座
先日、両津のあいぽーと佐渡で行われた「佐渡の人形芝居の歴史」に参加して参りました。
講師の先生は山本修巳(やまもとよしみ)先生。
現在佐渡市文化財保護審議会会長、新潟県文化財保護連盟理事でいらっしゃいます。
講義も素晴らしかったですけど、講義後に行われた真明座の文弥人形が本当に素晴らしかったこと!
今まで見たことのある文弥人形は土着的な感じで、それはそれで味わい深いのですが、真明座のはさすが専門の座だけあって洗練された印象をうけました。思わず文弥人形にはまりそう!というぐらいのクオリティでした。
文弥人形の成り立ちは資料を元に私が理解するに以下のような感じです。
浄瑠璃の一種である文弥節が佐渡に入ってきた。
すでにあった説教人形などを土台に、当時の人形遣いの名手大崎屋松之助と文弥語りの伊藤常磐一のコラボで文弥人形誕生ーー!
文弥人形についてはまた後日掘り下げて記事を書こうと思ってはいます・・・
文弥人形始めとする娯楽芝居は、当時、金山で働く人々の慰めになったそうです。
重要無形民俗文化財に指定されています。
真明座の演目を撮影してきましたが角度が悪かったり途中カメラを動かしたりとあまり質の高いものではありません。
ご了承下さい。
島外でも公演は多く行っていらっしゃるようなので、もし機会があれば、ぜひ生で一度真明座ご覧いただければと思います。
今回の演目は源氏烏帽子折の二段 伏見の里 宗清館 雪降の場。
近松門左衛門の作品で、あらすじは以下。
平治の戦いに敗れた源義朝。妻 常盤御前は、後の源義経を含む3人の子供と一緒に大和へ逃げていくところでした。
時はすでに夜もふけ、雪も降り積もっています。
竹やぶの中に庵を見つけて泊めてもらえるように頼みますが、なんとそこは敵方 平家の武将 弥平兵衛宗清の妾 白妙の住まいでした。
白妙は人目で親子をそれと悟り、立ち退くように促しますが、源氏の親子はすでに力もつき、軒下に倒れこんでしまいます。
しばらくして宗清も帰ってきて、寒さに震える親子の姿をみて哀れに思い、いろいろありますが、なんとか逃がしてあげるのでした。
これは戯曲なので史実とは違うようです。
弥平兵衛宗清に関しては以下のページなどにも記載されています。
http://hachi-style.jugem.jp/?eid=362
宗清が居なかったら、鎌倉幕府は存在しなかったかもしれない?というぐらいの人物のようです。
今回の文弥人形の演目を見て近松門左衛門の本も読んでみたいなと思いました。
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