背が低い子には台を準備してあげる?@インクルーシブ教育について by 村田圭氏
昨日は金井某地にて、インクルーシブ教育についての勉強会があったので、参加してきました。
講師は、佐渡インクルーシブ教育プロジェクト主宰の村田圭氏。
https://www.facebook.com/sado.i.e.pj/
私の場合、インクルーシブといって思い出すのが菊池桃子さんの発言です。
http://www.sankei.com/politics/news/160518/plt1605180016-n1.html
一部引用
「また、インクルーシブ(包括的)教育、障害児童と健常児童ができれば地域の学校で一緒に学ぶ機会を持つと、これに関しましては日本は国連が採択したこの条約にもちろんサインをし、現在批准という形になっておりますので、現在の学校教育の場にさまざまな課題が山積していることはもちろんなんですが、このインクルーシブ教育、インクルーシブエデュケーションにおいてもロードマップの中に、2030年までには、というふうにきちんと盛り込んでいただきましたので、より、インクルージョンな日本が構築されるかと思っています」
で、結局インクルーシブ教育ってなんなの?
というときに、一番わかりやすいのがこれです。
勝手に使ってますので著作権侵害になるかもですが、検索するとたくさん出回ってるのでいいかなと・・・(ほんとはダメですけど・・・)
左のequality=平等
右のjustise=公正・公平
って感じでしょうか?
背が低い子も、野球をみたい!というときに必要な環境を準備してあげること、という感じです。
菊池桃子さんの発言にもあるように、日本でもサラマンカ声明(「万人のための教育(Education for All)」の目標実現にむけ、学校がすべての子どもたち、とりわけ障害児や移民など特別な教育的ニーズをもつ子どもたちに対応していく)という国際条約に批准できた(数年間、批准を希望したけど、日本はそういう環境が整ってないのではということで批准拒否されてたそうです・・・)ので、いよいよそれを実現しないと行けなくなってきているようです。
学校教育において、単刀直入にいうと、「障害がある子もみんなと一緒に勉強することを望めば、そのために必要な環境を準備してもらえる」権利が与えられるということです。
ポイントとなるのは「希望すれば」という点。
本人(現在、最終意思決定者は保護者のようなので時にその実際意思に関して乖離があると思われますが。。。)が望まなければ、今までのように特別支援教室や学校で学ぶことも可能ですし、限られた科目だけみんなと別に学ぶことも可能。
「みんなの学校」という映画もインクルーシブ教育を取り上げています。
http://minna-movie.com/
個人的には、この映画が実に良くインクルーシブ教育を表現しているし、見ている人も理解できるし、行ってみたい学校かというと、そうではないと感じました。
賞賛する声も多いのですが、私は逆に「この学校怖い・・・」と思ったシーンもたくさんありました。
ただこの学校へ転校して学校へ行くようになった生徒さんもいて、そのお母さんが話される内容はリアリティがあり、そこは非常に共感できました。
あとこの学校は関西の学校ですが、村田先生によると、やはり関西は多様な感じの場所が多いのでインクルーシブ教育が割と進んでいるのではということです。
身近な例でわかりやすいのは、保育園でちょっとハンデがある児童に1人先生がついているのをご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
あんな感じだそうです。
本来は「インクルーシブ」なんていう外来語、あるべきではなく、自然に社会や学校で「インクルーシブ」な活動がされるべきだと思います。
ただそれができてない。
で、法律ができたからといって、実際、何か技術的なことを導入するわけではなく、根本的にはみんなの意識を変えていくことが必要なので、非常にむずかしい。
ただ、たった一人の不便でもその人が改善を望むならば、改善してあげるのが理想的な社会だし学校だし。
だってご家庭でもお子さんが何か不平や不満を持っていたらそれを解決したいと思うでしょう。
このインクルーシブ教育も根本に愛の心がないとできないんでしょうね。
私も甥っ子が障害を持っていて、特別支援学級にというススメがありましたが、その母親がどうしても普通学級でということで現在中学3年生。
1年前だったかに実家にきてたので勉強をみましたが勉強の内容がわかってないので、思わずイライラしてしまい、そばにいた私の妹に「怖い」と言われてしまう始末。
そういう意味では、その人に応じた教育を受けることができる環境整備が重要というのは実感できます。
で、なおかつ、インクルーシブ教育がいいのかどうかというのは、疑問もありました。(ただこの時点で私の中のインクルーシブ教育は障害の有る子も何が何でも一緒に学ぶという意味あいでした)
が、今回の講義で以下を新しく学びました
1–無理やり一緒に学ばせる法律ではなく、「本人がどうしたいのか」というところが大事である
2–双方にメリットがないと行けないので、障害がある子が一緒にいるために他の子が我慢したり犠牲になったりするのはNG
長くなりましたが、最後にこの記事を読んでくださった皆様へお願い。
村田先生からのお願いでもあるのですが、もしお子さんがいらっしゃる場合、「日常生活や学校生活で何に苦戦しているか」を聞いてあげてください。
大きいお子さんの場合は・・・会社や仕事でというのも良いのかもしれません。
佐渡も日本も世界も問題は山積みですが、前向きに解決に向かっていけるといいなと思いました。もちろん傍観ではなく私もその一端になれればと思い、今回の勉強の内容を簡単ですが記しました。
あくまでも記載があるのは私の意見や感じ方なので、ご了承ください。
ちなみに9月27日には佐渡市高齢福祉課の方の講師で「地域包括ケアシステム」について勉強会があるそうです。
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