父の割戸(ててのわりと)
昨日、ジオパークの講習会が佐渡金山においてありました。
全行程「徒歩」と書いてあったのですが、普通の平坦な道を歩くのかと思ったら、すごい山道でびっくりしました。
ただたどりついた先が「父の割戸」で「おお!ここがそうだったのか!」という感動もありましたが、「山道歩くってプリントに書いておいてよ。。」という感情が湧き上がったのが正直なところです。
まずは佐渡金山の第三駐車場に集合。
駐車場を出て右に登って、ちょっと歩いて左に階段があるのでそこを登ります。
何回か滑った人もいるので足回りはきちんとしたほうがいいですね。
手を使って行かないといけないところも数カ所なので手があく服装がオススメです。
しばらく行くと、間歩(まぶ)が現れます。
間歩とは、土の中の鉱石などを採取するのに掘られた穴です。
全盛期は相川の金山の周辺だけで300ぐらいの間歩があったと言われていますが、近年調査したところ100ぐらいしか見つからなかったそうです。
埋もれてしまったり、道路の下になってしまったりという可能性があります。
この間歩は関東間歩(かんとうまぶ)と呼ばれるそうです。
ちょっと写真でわかりにくいのですが、関東間歩の前には、段々が残っています。
間歩の前で作業をするための段々で、こういう作業所が作られたということは、かなりの量の鉱石が取得されたことの裏付けだそうです。
でしばらく登ると、今日のメインの見学所の一つ父の割戸です。
佐渡の中でも高品質の鉱脈「青盤脈」の西の端に位置します。
地上で採掘できるいわゆる「露頭掘り」の跡です。
有名な道遊の割戸と同じですね。
割れ目の底にも物理的には行けますが、深い抗口の上に落ち葉が乗っかっているところも多いので、不用意に下に降りないほうがいいですね。
そういう意味では、専門家の案内なしにここまで来ない方がいいと思います。
父の割戸の更に上にちょっと登ると、道遊の割戸と下の駐車場が眺められるいい場所に行けます。
ただ崖っぷちなので転落死の可能性も高いところ。十分ご注意下さい。
相川のパンフレットなどには金山が発見されたのは慶長6年と書いてあるようですが、この父の割戸が一番最初に発見されて、それが元年という感じのようですから、少々事実関係が違う資料もあるようです。
これは第三駐車場道路横にある搗鉱場(とうこうば)跡
搗鉱場(とうこうば)は、金を採取する前段階として鉱石を砕く作業をする場所です。
この上にため池があり道具や鉱石などを洗うのに使われたと言われます。
この駐車場のあたりは地域的には間の山(あいのやま)と呼ばれる地域で、山の合間の地域だったので、地形を表す意味で「間の山」と名付けられたそうです。
この父の割戸と大切山坑をセットにした要予約のコースがあります。
http://www.sado-kinzan.com/course/edo/
体力的には大変ですが、金山の繁栄のパイオニア的場所ですし、坂道を登りながら鉱石を運んだ作業者の気持や苦労を感じながら、佐渡金山が身近に感じれる、いいコースだと思います。ぜひ体験してみてください!
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