まずは口角をあげよう! 自閉症療育アドバイザー shizuさん講演@佐渡
ネタがかなりいろいろ溜まっていますが、講演関係はメモがぐちゃぐちゃなので、記憶が新しいうちに書いておかないと。。。。ということで備忘録を兼ねて、万難を排してこの記事を書いています。(最初にお断りしておきますが記憶が曖昧なところがあるので要約になります。shizuさんの話した通りではないかもしれません。ご了承ください。)
今日は、金井小学校で自閉症療育アドバイザーのshizuさんの講演がありました。
先日、こちらの講演では、今回と同じような日時・時間帯だったのに、参加人数がかなり少なかったのですが・・・
知識の詰め込みはもう古い! 家庭学習力を高めよう!@トキのむら元気館
今回、歩いて学校へ向かうと・・・・
道路にあふれる交通整理の係の方・・・
「・・・あれ?今日何かあるのかな・・・? おっと、もしかして私が行こうとしているshizuさんの講演会?・・・まさかね・・・だってこの間お母さんなんてほとんど来なかったじゃない・・・」
と思って学校の玄関に近づくと・・・
日曜日のミサにたくさんの人が集うように(すみません、特に自分はキリスト教徒ではないのですが、人が集まってくる様子を例えるのにふさわしい日本の表現がなかったので・・・)、たくさんのお母さん達が学校へ向かって歩いてくるじゃないですか・・・
受付に行くと「本日は会場がいっぱいなので当日席はありません」と掲示。
おおーーーまじか
今回は佐渡ことば・こころの教室主宰。最後に会長さんから挨拶がありましたが、申し込みはなんと250人。「佐渡のお母さん達は子供の笑顔をみたい人がたくさんいるんだなーーと嬉しくなりました」的なことをおっしゃっていて、会長さんも素敵ですが、佐渡のお母さん達も素晴らしい!学力より笑顔!なんて素敵なんでしょう!(すみません、他意はないのでご了承ください・・・・ww)
shizuさんが入ってくると、初めに語ってくださったのは、現在に至るまでの経緯。
お子さんが自閉症でご苦労された経験があり、またご主人が厳しいところもあり、衝突も多かったようです。
ただ自分が変わることで子供も変わり、ご主人も変わったという実体験があり、「ああ、主人が変われば・・・と思わずに自分が本当に変わらないといけないんだな・・・」と思わされました。
そのshizuさんが最初にやることとして提示されたのは・・・
「口角をあげる!」
・・・・・・・・・・・・・・・・
shizuさんのブログにも書いてあるようなのですが(すみません、まだブログは見てないので何処に書いてあるかわかりません。。)、口角をあげるというのは口元をあげて笑顔的な形状を作るということなのではないかと思います・・・
口角上げのメリット
1–マイナスのことを考えにくくなる
2–怒りにくくなる
3–場の雰囲気がよくなる
4–免疫力アップ?(小耳にはさんだ程度だそうなので・・)
5–美容効果
おーーなるほど・・・形状から入って見えない部分のものが変わっていくのですね。とっても面白い考え方だと思いました!
メンタル的なことはなかなか実行できないことも多いですが「口角をあげる」というのは難しいこと考えなくても顔の筋肉に問題がなければものすごい労力や努力がなくてもできるのではないかと・・・
続いて
自己肯定
・・・・・・・・・
1–できた!と褒める
この辺はABAという方式で行うようなのですが目標までのステップを細かく分けて(スモールステップ)一つ一つのステップに対してできたら「できた!偉い!」と褒めてあげる(子供の場合は子供を、自分に対してももちろん適応可!)
例えば・・・
一度滑り台で怪我をして滑り台がだめになってしまったお子さんに対して。
上から滑るのはNGだけど、下から10cmのところに座って滑れる?=>滑れたら「やった!できた!すごい!」=>15cmにしてみる=>・・・・・(中略)・・・・・=>続けてったら上からできちゃった!
お母さん編。
shizuさんは食後の皿洗いが億劫になることが多いんだとか。(私もそうなのでほんとよくわかりますww)
「皿洗い」まで距離が果てしない。じゃあそこまでのステップを小分けにすると・・・
見ているTVを消す決意=>決意できた!やった!偉い!=>TVを実際に消す=>おっ!できた!私偉いじゃん!=>立ち上がる=>おっ!できた!えらい!!すごい!=>・・・(中略)・・・・=>皿洗い完了!
こうしていくとなるほど、高いハードルも低くなってきますね・・・
私も昔から自分に、子供に言い聞かせること。「1000段の階段が目の前にあって、登らないといけない。普通は『こんなんむり!』と思うけど、例えば『目の前の一段、登れないの?登れるよね!じゃあまず一段登ろう!』」
そういう感じなんでしょうね。
違うのは、できたらめちゃくちゃ自分を褒めること!笑
小さいことでもできたら自分も子供も褒めてあげよう!
2–役に立っている
お手伝いとかできることをムリのない範囲でやってもらって役に立っているよ!と伝えてあげる
3–楽しい笑うスキンシップ
メモがあまり良くとれてないですけどハグが抵抗があれば頭を撫でるだけでも・・・(余談ですがタイでは子供の頭を撫でるのはNGなのでご注意ください)
佐渡は自然が多いのでよいという話も出ていました。
発達障害が増えている理由に「整備されたアスファルトがあるのでは」ということも話がでました。
土の道はまっすぐじゃないので歩くだけでいろんな体の機能をつかわないといけない。現代はそれが少ないのもあるのでは・・・ということです。
なるほどーー
4–自分の存在そのものが大切なんだよと伝える
日本人はなかなか言葉に出さないけど「テストで百点とったからすごい!」じゃなくて存在そのものが愛おしいんだよということを実感できるように胎内感覚に戻る布団の中など寝る前に「大好き!」と言って抱きしめてあげるとかがかなりいいようです。
あとは共感が重要。
思うように何かが進まなくて子供が怒っている時。何か買ってほしいのに買ってもらえないときなども含め「そうだよね・・買ってほしいよね・・」と気持ちに寄り添うことが重要だそうです。
駄々をこねて周りにも迷惑をかけるので根負けして「じゃあ今日だけ特別ね!」という親、祖父母の姿は典型的ですが、方針は一貫すべきなので気持ちにはよりそうけど、買わない、などの一貫性を持ちましょうということでした。
詳細は実際にshizuさんの著書やブログなどをご覧いただくと良いのではないかと思いますが、私が印象的だったことが3つ。
1–「失敗すればそれだけ賢くなる」
昔から失敗は成功の母と言われますが、例えばshizuさんは厚揚げとか炒めていて焦がしてしまうことがあるそうです。そんなとき「あ、こがしちゃったけど、ここ切れば食べれる!」っていう発見ができたらその分賢くなっている!
なんて素敵なんでしょう!私もよくやるのでほんと共感しました。(笑)
2–「こうあるべきということにとらわれすぎると『きーー』となるからま、いいいか。しょうがないという気持ちが大切」。
私が、この講演会に興味を持ったのは末っ子がものすごく我が強く?言うことを聞かないので(保育園ではおりこうさんですと先生には言われるのですが)、発達障害的な要素があるのではと思ったところもあるからでした。
今も引っ越ししてご近所の様子が変わり、ちびっこの大活躍のおかげでいろんなトラブルに巻き込まれ(笑)、あの子がああなのは親の教育が悪いせいだとあそこの家の人に思われてるだろうなということがあり、親としてはかなりストレスがたまるのですが、「まあ仕方がない。あそこの家の人に悪く思われても死ぬわけじゃないし」と開き直って頑張ろうと思いました。。。
もちろん、親として人様に迷惑をかけないように、出来る限り子供へ説明はがんばりますが、発達障害のお子さんがいらっしゃる場合はどうしようもないこともありますよね。それで世間体を気にされる方もいらっしゃると思います。本当に大変だと思います。
shizuさんのお話の中でも、ある発達障害のある大人の方が仕事をしていく上で、自分の欠点(大事な書類をなくす、忘れ物をする、物をおぼえられない)を隠そうとしていて人間関係にも支障が出ていたのですが、それをみんなに告白してから、周りの人が助けてくれるようになり、関係が最悪だった人と今は一番いい関係というエピソードもありました。
私もどちらかというと、というかかなりずぼらなので、いろいろやらかしていますが、一緒にお仕事している方がフォローしてくれたり、失敗したことをすぐ報告すると「バタバタの仕事だからしょうがないです。次はこうしてこうすれば今回のようなことがなくなるのでは」と言ってもらえたりして本当に救われています。もちろん自分1人で完結しないといけない仕事のときは「もっと真面目にやってください!」と怒られることもあります・・・ww
3–やってほしいことは命令形ではなくIメッセージや疑問形を使う
shizuさんのお家でもお子さんの姿勢に関してご主人がかなり厳しく、ずっと監視して姿勢が悪くなっていると「ほら!」みたいな感じで攻めていた時期があったようです。そんなときは疑問形で「姿勢それでいいんだっけ・・?」みたいな感じで疑問形で質問して子供が自分で気づくようにするとよいようです。
いろいろぐちゃぐちゃメモと記憶を辿りにできるだけ書いてみました。
一番重要なのは世間体ではなく「子供が笑顔でいること!」
子供がみたいのは親の笑顔!
太陽がくると自然に周りが明るくなるように、まずはご主人をせめず、子供を怒らず、自分が(心はたとえ伴わなくても)口角をあげて笑顔でいることが重要だと感じました。
紹介された本も記載しておきます。
そらをとびたかったペンギン だれもが安心して存在できる社会へ [ 申ももこ ]
障害を持つお子さんのお母さんが書かれた絵本をいろんな意見を取り言えてまとめたものだそうです。協力としてshizuさんがかかわっていらっしゃるそうです。
とっても慰められる良い本のようなので読んでみたいと思いました。
shizuさんの著書。言葉がわからない低年齢も対象(?)だそうです。
こちらもshizuさんの著書。上の本より対象年齢は上だということです。
「言葉がけ」ひとつで行動が変わる!子どもの叱り方・伝え方
(対象年齢の説明、もしかしたら逆かもしれません・・・)
shizuさんからも今回の講演会の準備をしてくださった会の皆さんへ賞賛の言葉がありました。貴重な講演会を開いていただいてありがとうございます!
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