台地と低地、米はどう違う?@ジオパークガイド協会記念講演
先日、ジオパークガイド協会の総会がありまして、総会だけだったら絶対に行かないんですが(関係者様申し訳ありません・・・)、委任状にハンコまで押して準備して、さあFAXしよう!と思ってよく見たら・・・
記念講演で「台地と低地、米はどう違う?」という面白そうな講義があるようです。
「や、やられた・・・・」と悔しい気持を持ちながら、負けました・・・と観念して総会にでかけたのでした・・・
先生はジオパークガイドでもある方で、実は、農家さんに稲作の指導をしている専門家の人でした。
ひょえ~~~
他にも元校長先生とかもいてジオパークガイドさんほんとにすごい顔ぶれです・・・
で、結論からいうと、低地のほうが土地の成り立ち上、肥えている土壌が多いので、暑い時にはよりよい米が作れる条件がある。ということです。
なんじゃこりゃという絵ですが、稲が田んぼに植えてある図です。
地層はいくつかに分かれていて、普段耕うん機などで耕しているのは10-15cmの部分。
ところが、稲の根は、なんと、60-80cmまで行くんだそうです。
びっくりですねーー
佐渡で多く作られているコシヒカリですが、これは暑いと夏バテしやすい。
そういう条件が悪い時は、より肥料などが必要になるので、より深いところの肥え具合がてきめんに影響してくるんだそうです。
佐渡は一応米どころなので90%が一等米だと胸はって米どころと言えない事情がある。
夏が暑く、一等米の割合が半分以下だったようなときでも、割と高い割合で一等米ができ地域を統計取ってみると、新穂などを始めとする低地だったようです。
実際に台地の部分と低地の部分と地層の調査をしたところ、低地のほうが枯れた葉などが堆積してある肥えた土があったようで、台地のほうは赤土で稲作には向かない土が見られたということです。
もちろん土地によって地層も若干変わってくるので一概にいえないかも知れませんが、何度も隆起と沈下を繰り返した佐渡ならではの話なのかもですね。
どうして低地が肥えていて台地が肥えてないの?という疑問を解決したい方は、ぜひジオパークガイドの出前授業を!
今こんな感じで地域の会合などにも活用してもらえるようにPRしてるようです。
ジオパーク、地味で佐渡市民も知ってる人多くはないですが、こういう風に自分の生活や経済活動と結びついた話が聞けるとほんとに面白いですね!
個人的には棚田ってちょっと涼しいから、そういうところでカバーできるのかな?とか、じゃあ台地の不利な田んぼの人は、暑さに強い品種で作るといいのかな?とか質問が浮かびましたが、時間の関係上質問時間がなかったので別途質問してみようと思います。
忙しくてインプットはしてるもののなかなかアウトプットできなくてネタが溜まりまくってますが、今日も大雑把ではありますが印象深かったので記事書きました。
ぜひジオパーク講座をご活用下さい!
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